仁村紗和さん/1994年生まれ。大阪出身。AbemaTV初のオリジナル連続ドラマ「#声だけ天使」が1月15日から放送スタート。2月3日には映画「巫女っちゃけん。」が公開される(撮影/新津勇樹)
仁村紗和さん/1994年生まれ。大阪出身。AbemaTV初のオリジナル連続ドラマ「#声だけ天使」が1月15日から放送スタート。2月3日には映画「巫女っちゃけん。」が公開される(撮影/新津勇樹)
仁村紗和さん(撮影/新津勇樹)
仁村紗和さん(撮影/新津勇樹)

 住友生命のCM「おつる役」で話題となった女優、仁村紗和さん。シュールな役を見事にこなし、その後も東急電鉄のCMでダンスを披露したりと、デビュー以来、数々のCMに起用されてきた。また、初主演ドラマ「明日もきっと君に恋をする」では、俳優の真剣佑さんとラブシーンに初挑戦したりと、その体当たりの演技と度胸も重なり、今後も期待が集まる若手女優だ。

【写真】クールビューティーな雰囲気が魅力

 1994年生まれ、大阪府出身の23歳。モデル出身ということで、手足が長く、クールビューティーな印象の仁村さんだが、実はお笑いが大好き。大阪という場所柄、子どもの頃から吉本新喜劇をテレビでよく見ていたからだ。

「お笑いは、めっちゃ好きでしたよ。兄や姉が良く見ていたので」

 地元の話になると、やはり大阪弁に戻るという彼女。普段は話し出すと止まらないというほどお喋り好きで、その笑顔とチャームポイントの太眉が親近感を倍増させる。しかし、お芝居の話になると、表情が一変する。

「お芝居は、まだ始めたばかりで、日々勉強です。気持ちを作ることが上手く出来ないんですよね。だから、現場ではスタッフさんと沢山話をして、そこからアドバイスをもらったり、ヒントを得て役を作り上げている毎日です」

 日々、周りの人の声に耳を傾け、コミュニケーションをしながら、自身の演技は作られていると仁村さんは言う。そんな彼女には、今でも大事にしている一つのアドバイスがある。

「初映画の『無伴奏』に出演させていただいた時に、主演の成海璃子さんが他の役者さんにアドバイスしていたんです。『その場で起こっている全ての事に反応していいんだよ』って。それを、私も横で聞いていて、『そうなんだ!』って自分の中にインプットしました」

 今でもお芝居するときには、この言葉を大切にしていると仁村さんは言う。しかし、舞台に出演した時、この言葉の奥深さを痛感する。

「舞台は稽古で同じ芝居やセリフを何度も繰り返していくじゃないですか。だから、マンネリな芝居になりそうになるんです。その時に、周りの状況をリセットする。要するに、その場で起こることに素直に反応することで、気持ちを0にできる。言葉の必然性というか、素直に出てくる言葉を使うということ。でも現実とのギャップや、役と自分の意志との違和感を感じることもあって、お芝居って本当に難しいなって実感しています」

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