なんといっても、柴田さんがテレビから遠ざかっていた時期にも寝食を共にした長友さんとの信頼関係は揺らぐことはない。今でも、一番仲の良い関係だという。そして、その信頼関係が多くの社長との人脈にも活かされている。
「仕事柄、色んな社長を紹介してもらうんですが、僕はペコペコしないようにしています。社長って、ヨイショされるのに慣れてるんですよ。だから、最初に気を遣わないポジションに自分を持っていくんです」
具体的に言うと、社長とご飯を食べに行った時、同じものではなく、敢えて一番高いものを頼むと長友さんは言う。
「社長と同じメニューを頼むのって、社長からしたら面白しろ味がないと思うんですよ。気を遣ってるでしょ。だから、僕はお肉食べに行ったら、一番高い松坂牛を頼んだりしますよ。そうすると、『おっ、こいつ面白いな〜』ってなるんですよ。あとは、社長にだって、『何、言ってんだよ』ってツッコミ入れるし、タメ口でも喋る。他の人がやる逆の態度で接するんです。そうすると、グッと距離が縮まるんですよ」
結局、気を遣う社長とは長く続かないというセオリーが長友さんの中に存在する。その上で、長友さんの経験による良い社長の見分け方を聞いてみた。
「良い社長は、気を遣わない。器が大きい。あと、安いお店にも行くんですよ。そういう時は、僕が社長に奢ったりしますから。それと、きちんとしたお金の使い方をしている人ですね。株やギャンブルには手を出さず、本業だけでやってきた人」
長友さんは、今まで相当な数の社長と接してきたなかで、人を見る目には自信があるという。
「だから僕の付き合っている社長は、厳選した社長ですよ(笑)。なんか偉そうで、どうもすみませんでした」