小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で連載中の「パックンの今すぐ通じる英会話」。今回は「How are you?」です。

パトリック・ハーラン(パックンマックン)/1970年、アメリカ生まれ。ハーバード大学卒業。93年に来日し、97年お笑いコンビ「パックンマックン」を結成。テレビ番組などで活躍中。東京工業大学非常勤講師(撮影/家老芳美)
パトリック・ハーラン(パックンマックン)/1970年、アメリカ生まれ。ハーバード大学卒業。93年に来日し、97年お笑いコンビ「パックンマックン」を結成。テレビ番組などで活躍中。東京工業大学非常勤講師(撮影/家老芳美)

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 寒くなってきて、まわりに風邪を引いた友達はいないかな? 友達の体調が心配なときには、どんなふうに聞いたらいいだろう。実は、“How are you?”(お元気ですか?)でOK。「それって、あいさつのフレーズでしょ?」と思った人もいるよね。もちろん、あいさつでも使うけど、体調を尋ねるときにも使える。聞かれた人も、“I'm fine, thankyou”(ありがとう、元気です)ってあいさつとして返事をしてもいいし、“I'm sick”(具合が悪いです)や“I'm tired”(疲れています)など、自分の体調や状況を答えてもいい。見るからに具合が悪いのに単なるあいさつで返されたときには、areを強調しながら“No, how ARE you?”と、もう一度繰り返せば、「そうじゃなくて、ホントはどうなの?」 っていう意味になるよ。

 また、体調が悪そうに見える相手には、“How are you feeling?”(気分はどうですか?)という聞き方をしてもいい。これはお医者さんにかかったときによく聞かれる決まり文句でもあるので覚えておこう。ほかに、“Is something wrong?”もよく使う。そのまま訳すと「何か悪いことあった?」だけど、病気やケガ、それに相手が元気がないなと思ったときなどにも幅広く使えるフレーズだよ。

 そうそう、マスクをしている友達には、“Why the mask?”っていう聞き方もある。直訳では「なぜマスク?」なんだけど、「マスクをしてどうしたの?」という意味だ。動詞がないので文法的にはちょっと不思議だけど、短くて簡単だから覚えておいてもいいかも! マスクをbandage(包帯)やcast(ギプス)に置き換えても使えるよ。

【ワンポイントアドバイス】
“How are you?”と聞かれたときに、みんながよく言う答えが“Not bad”。直訳では「悪くない」だけど、「なかなかいいよ」という感じかな。

※月刊ジュニアエラ 2017年12月号より

ジュニアエラ 2017年 12 月号 [雑誌]

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AERA dot.編集部
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