【4位】吉川尚輝(巨人


 中京学院大からドラフト1位として巨人入り。1年目の今季は新人王候補として名前を挙げられる存在であったが、コンディション不良で出遅れて1軍出場5試合にとどまった。それでも2軍では103試合に出場し、打率.257、4本塁打、39打点、11盗塁と経験を積み、1軍の今季最終戦ではプロ初安打を含む猛打賞の活躍を見せ、来季への飛躍を期待させた。狙うは正二塁手の座。チームの世代交代成否の鍵を握る。

【5位】廣岡大志(ヤクルト
 智弁学園高からドラフト2位で入団した燕期待のスラッガー。プロ1年目の16年に1軍デビュー、2年目の今季は11試合に出場し、すでにプロ初安打&初本塁打も記録済みだが、1軍通算38打席で来季も新人王の資格を持つ。打撃フォームは先発の山田哲人と瓜ふたつ。今季、2軍では110試合に出場して打率.244、16本塁打、57打点、17盗塁と活躍。三振数を減らして守備に安定感が出れば、1軍でも主力級の活躍ができるはずだ。

【6位】坂倉将吾(広島)
 大学進学を勧める日大三高から久々に高卒でプロ入り。今季は1年目ながらウエスタンで99試合に出場し、リーグ2位の打率.298に加えて34打点をマーク。ファーム日本選手権では決勝3ランを放ち、MVPに輝いた。9月には1軍デビューも飾り、プロ初安打初打点でお立ち台にも立っている。秋のドラフトでは、同じ「打てる捕手」の中村奨成(広陵高)が指名されたが、能力には甲乙つけがたいものがある。

【7位】望月惇志(阪神
 横浜創学館高からドラフト4位でプロ入りし、高卒1年目の16年10月に1軍デビュー。最速153キロのストレートで甲子園を沸かせて虎党の期待を膨らませた。飛躍が期待された今季はケガに悩まされて1軍未登板、ファームでも7試合の登板に終わったが、秋のフェニックスリーグでは自己最速タイの155キロをマークして復活の気配。コンディションを整えて来季の先発ローテーション入りを期待したい。

【8位】寺島成輝(ヤクルト)
 履正社高のエースとして活躍し、U-18日本代表でも活躍。ドラフト1位でヤクルトに入団した左腕。1年目の今季は春季キャンプ中に左内転筋を痛め、その後は左肘痛に悩まされて大きく調整が遅れたが、8月に入って2軍戦に登板して6試合で0勝1敗、防御率2.37をマーク。9月30日の1軍初登板初先発では、3回0/3を被安打5、5失点とほろ苦いデビューとなったが、それも経験のひとつ。まずはプロ初勝利を挙げ、同学年のライバル・藤平尚真(楽天)に追いつきたい。

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