世間を仰天させた都知事選の政見放送の後は、知らない子供たちから声をかけられたという。なかなか用意周到だ。さらには、小池氏にはこんな厳しい意見も。

「小池さんは、子供を受動喫煙から守る条例の成立を都政の成果として強調していましたが、すでに分煙が当たり前になっている東京で、どれほどのアピール材料になったのかは疑問です。地域に住んでいる人に具体的なメリットが見えないと、市区町村の選挙では一票は入りません。都ファは“選挙を知らない人の選挙”でした」

 立花氏は、今後はNHKを視聴したい人だけが受信料を支払う「スクランブル方式」などの実現を目指し、活動を続けていくという。だが、NHKの受信料問題は国会でなければ改革はできない。そこで、今後は国政への進出も視野に入れている。

「今回の選挙では2954票で、まだまだです。あと5年は地道な活動を続けて地方議会で党所属議員の議席を得て、22年の参院選で議席を得たい」

 立花氏の戦略に、今は小池氏の方が学ぶことがあるかも?(AERA dot.編集部・西岡千史)