TEX加藤/1967年大阪府生まれ。約20年の一般企業でのサラリーマン生活を経て、現在神田外語学院で専任講師を務める。2016年5月の新形式移行後に受験したTOEIC公開テスト全13回すべて990点
TEX加藤/1967年大阪府生まれ。約20年の一般企業でのサラリーマン生活を経て、現在神田外語学院で専任講師を務める。2016年5月の新形式移行後に受験したTOEIC公開テスト全13回すべて990点
TOEICテストの独特な世界観を紹介した「TOEICの世界」も人気
TOEICテストの独特な世界観を紹介した「TOEICの世界」も人気

 TOEIC連続26回満点の実績を持つ神田外語学院講師のTEX加藤先生。著書『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』、通称“金フレ”は慶應、早稲田などの大学生協で「TOEIC公式問題集よりも売れた」と話題だ。TEX加藤先生に、TOEICの魅力や効果的な単語学習法について、話を聞いた。

【TOEICテストの独特な世界観を紹介した「TOEICの世界」も人気】

*  *  *

――「TOEIC単語」の暗記はどの位のペースで進めればいいのでしょうか?

 それはいつまでに何語覚えたいのかにもよりますが、500点の人が400語を覚えるならば……5週間はどうでしょう? 1週目は最初の100語を毎日繰り返し練習して、2週目は次の100語を毎日繰り返し練習して、5週目は総復習をするというペースがいいと思います。

――400語を日数分に小分けするのではなく、100語のセットを1週間毎日繰り返すということですね。

 ある研究結果によれば、人は何かを覚えても、1週間後には8割近く忘れてしまうそうです。それを食い止めるには、とにかく何回も復習すること。平日5日間は先ほどの方法で音声を聞きながら毎日100語を練習して、週末の2日は見出し語が思い浮かばなかった語だけを集中的に叩き込む。この方法で勉強すれば、1週間で100語位は確実に頭に入ります。

――『金フレ』を使った効果的な学習の進め方の一例を教えて下さい。例えば現在のスコアが500点の人は、どのように使用するのがおすすめでしょうか?

 まずはダウンロードした音声で発音を確認しながら、「とにかくやってみよう」「Let's try anyway.」のように、「日本語→英語」の順で音読してください。

――音読を行うことは、先ほど話に出た目、耳、口の同時刺激にもなりますね。

 音読なんて面倒と思うかもしれませんが、『金フレ』のフレーズはすべて7語以下なので、スムーズに音読できれば、「日本語→英語」で100個音読しても10分かかりませんよ。目標は音声と同じ速さで読めるようになること。最初は時間がかかるかもしれませんが、2、3日もすれば慣れるはず。この練習は、読解スピードを上げるのにも役立ちます。

――『金フレ』は例文が他の単語集より短いので、音読も短時間でできるのですね。

 掲載されているすべての例文は、7語以内で作っています……と言っても、実は1カ所だけ、後からチェックしたら8語だった、というところがあるのですが(笑)。

次のページ