一度ネパールに復興支援に行くと1日やそこらでは帰ってこれないため、福島でのラジオ番組には、ネパールから生放送で中継するなど、全てに対して全力で挑んでいる姿が伺える。国内外を東奔西走するなすびさんは、東京で住みを構えつつも、寝る暇がないほど、精力的に声が掛かればどこにでも飛んでいく。

「やはり自分しか出来ないことをやることに意味があるんです。他の人でもやれるなら、僕じゃなくてもいいわけだし。だから、僕を必要としてくれるなら、ボランティアでも何でも何処にでも行きます。それが僕なんですよ」

 現在、福島県においてテレビ、ラジオのレギュラーを持っているなすびさん。過去にはテレビ番組で福島県の全ての市町村を回ったそうだ。

「有難いことに福島県の何処へ行っても、『なすびちゃんいつも見てるよ、頑張ってね』って声を掛けてもらえるんです。こんなに嬉しい事はないですし、これが僕の活動の原動力になってます」

 最近のなすびさんの活動を見ると、非常に精力的だ。実際に会うまでは体育会系なイメージだったが、話してみると物腰の柔らかい好青年だった。

 懸賞生活では、ハガキを一枚一枚書き、エベレストでは一歩一歩登ってきた。そんな、なすびさんの次なる目標は、福島県民の一票一票を集め県知事に!なんて事もあり得るかも知れない。

 そんな事を記者が冗談交じりに提案すると、マネージャーさんから、「いや、その前になすびさんにお嫁さんを是非」と間髪入れずに一言が。

 さすがのなすびさんも懸賞でお嫁さんを手に入れる訳にはいかないだろうか…。(元お笑い芸人・新津勇樹)