セカンドライフ用の名刺のつくり方
セカンドライフ用の名刺のつくり方
友人づくりの心得(松本すみ子さん作成)
友人づくりの心得(松本すみ子さん作成)

 もし自分が認知症になったとき、頼りになるのが身近な友人の存在。でも、新たに友人をつくるのは容易なことではない。週刊朝日MOOK「家族で読む予防と備え すべてがわかる認知症2017」では、シニアの友人のつくり方をプロに聞いた。

【写真】友人づくりの心得10カ条

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 学生の頃とは違い、シニアになってからの友人づくりは、戸惑う人も多いかもしれません。苦手意識をもっている人におすすめなのが、「街歩き」だといいます。

 シニアライフアドバイザーの松本すみ子さんはこう話します。

「街を歩くだけで地域のいろいろなものが見え、出会いがあります」

 ただ、黙っていては出会いにつながらない。自ら出会いのチャンスをつくるために、世間話をするきっかけを探すのがポイントだそう。

「買い物は、機械的に作業が進む大型スーパーでなく、地元の人が店頭で品物を売る商店街に行きましょう。和菓子店や八百屋など、買い物のついでに店の人と世間話をしてみる。数回行けばもう顔なじみです。街歩きのテレビ番組のまねをして歩いて話しかけてみると、新たな出会いがありますよ」(松本さん)

 さらに、松本さんがおすすめするのは、名刺をつくること。

「せっかく知り合っても、名前や連絡先を交換しないままでは、もったいないです。一度きりの出会いで終わらせないために、『名刺』をつくって持ち歩きましょう」(同)

 つくり方の一番のポイントは、名前の上に入れる文言。「イタリア語勉強中」「お笑い番組が好きです」など、自身の人柄や趣味がわかるものを入れてください。そこから会話や交友が広がるといいます。でも、注意点もある、と松本さん。

「昔の仕事の肩書を入れるのは絶対にNGです!」

 勤務していた会社や肩書に固執しない――。これが退職後の友人づくりの鉄則です。「社長をやっていまして」など、過去の栄光にとらわれている人ほど、周囲が引いてしまうのだそうです。

「自慢をするのではなく、笑いを取る。面白い人は異性にも同性にもモテますよ」(同)

 第二の人生を支えるすてきな仲間が見つけられますように。

※週刊朝日MOOK「家族で読む予防と備え すべてがわかる認知症2017」より