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グラミー賞が他の音楽賞にはない権威を持っている理由

連載「六九亭日乗」

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大友博dot.#大友博

1979年、アルバム『牙/TUSK』発表時のフリートウッド・マック。撮影は多くの名盤を手がけたノーマン・シーフ(提供/ワーナーミュージック・ジャパン)

1979年、アルバム『牙/TUSK』発表時のフリートウッド・マック。撮影は多くの名盤を手がけたノーマン・シーフ(提供/ワーナーミュージック・ジャパン)

大友博(おおともひろし)1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など

大友博(おおともひろし)1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など

 7月中旬、グラミー賞の公式サイトから、MUSICARESの2018年度パーソン・オブ・ジ・イヤーはフリートウッド・マック、という発表があった。少し前のニュースで申し訳ないが、幸運なことに過去に何度か授賞パーティーに参加する機会を得ていたこともあり、そこでの経験も生かして、この話題を紹介したい。

 ちなみに、2018年1月28日に開催される第60回グラミー授賞式の会場は、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(例年はロサンゼルスのステイプルズ・センターで、NYでの開催は15年ぶり)。MUSICARESの授賞パーティーは、その2日前の26日、ラジオ・シティ・ミュージック・ホールで行なわれることになっている。

 1960年代半ばのロンドンでブルース・バンドとして第一歩を踏み出し、「ブラック・マジック・ウーマン」などを残したフリートウッド・マックは、その後、次第にメンバー構成と音楽性を変化させていき、70年代半ばにはスティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムを迎え、英国人3人、米国人2人の編成となった。このメンバーで確立したポップな方向性が広い層からの支持を集め、1977発表のアルバム『噂/ルーモアズ』はわずかな時間で1千万枚を突破する驚異的な大ヒットを記録。作品としての評価も高く、同年度のグラミーで年間最優秀アルバムにも選ばれている。

 80年代以降の女性シンガーたちから「強く影響を受けた存在」と語られることも多いスティーヴィー・ニックスをはじめ、それぞれのメンバーが音楽界に大きな功績を残してきたが、MUSICARESでの顕彰に関しては、エルトン・ジョンのAIDS救済基金への協力なども重視されたようだ。なお、これまでのパーソン・オブ・ジ・イヤーはバンドの一員でもあるボノとトム・ペティを含めてすべて個人が対象であり、フリートウッド・マックは初のグループでの受賞ということになる。


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