続いて安倍首相は「初めて拝見したが、芸術こそダイバーシティだと思った。私の地元・山口の詩人、金子みすゞに『みんなちがって、みんないい。』という詩があるが、多様性・個性を感じることができた」と讃えた。

 さらに香取の作品に対しても「今日は作家・慎吾さんの作品を拝見させていただき、これからまさにアーティストとして活躍されると期待している」と持ち上げた。

 安倍首相は、「2020年東京オリンピック、パラリンピックに向け、全ての日本人が輝く日本の姿を世界に示していきたいと思う。多くの方々に障害者の皆さんが作り出したこの芸術を鑑賞していただきたい」と話し、会場を後にした。

 もともとSMAPは、2020年東京パラリンピックを支援するために設立された「日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)」の応援サポーターを務めていたが、解散によりサポーター活動は終了ということになっていた。

 芸能評論家の三杉武氏がこういう。

「もともとパラサポの仕事は、SMAPの育ての親である女性マネージャーと『SMAP×SMAP』(フジテレビ)のスタッフだった日本財団の御曹司Sさんが親しかったことから決まったという話でした。その流れで香取、草なぎ剛 稲垣吾郎の3人組が女性マネージャーと独立をした後も、日本財団はサポートを続けているようです。一方、安倍首相は今夏、日本財団会長の別荘に遊びに行くという親しい関係なので、コラボが実現したのでしょう」

 2020年にSMAPが再結成されるのではないか、という待望論があるのも、日本財団との関係があるようだ。(河嶌太郎)