そもそも姉妹入居は可能なのか。原則、夫婦入居が可能な施設であれば姉妹でも同じように受け入れてもらえる。費用も夫婦のケースと同じ。同室入居であれば管理費が割安になる。

 米沢さんは姉妹入居する際の注意点についてこうアドバイスする。

「今まで別々に住んでいた人が急に同室で生活するとなると、ストレスを感じることが多くなりがちです。同室入居の場合は、これまでのそれぞれのライフスタイルをできるだけ崩さないようにすることが大事。狭くても、個室を確保できるような2LDKなどの間取りを選んだほうがいいでしょう」

 隣同士で別々の居室に入居して、食事は食堂で共にするなど、程よい距離を保つのもうまくいくコツだという。

 なお、最近は姉妹のみならず、仲の良い友達同士や親子、未入籍のカップルなど、いろいろな世帯が増えてきているそう。多様な暮らし方にともない施設の入居基準も変わってきている。

(文/谷わこ)

※週刊朝日ムック「高齢者ホーム 2018 プロに教わるやすらぎの選びかた」から