■巨人:50点


1位 鍬原拓也(中央大・投手)
2位 岸田行倫(大阪ガス・捕手)
3位 大城卓三(NTT西日本・捕手)
4位 北村拓己(亜細亜大・内野手)
5位 田中俊太(日立製作所・内野手)
6位 若林晃弘(JX‐ENEOS・内野手)
7位 村上海斗(奈良学園大・外野手)
8位 湯浅大(健大高崎・内野手)
育成1位 比嘉賢伸(盛岡大付・内野手)
育成2位 山上信吾(常磐・投手)
育成3位 笠井駿(東北福祉大・外野手)
育成4位 田中優大(羽黒・投手)
育成5位 広畑塁(立正大・捕手)
育成6位 小山翔平(関西大・捕手)
育成7位 折下光輝(新野・投手)
育成8位 荒井颯太(関根学園・外野手)

 2位以下の支配下選手は全員野手を獲得したが、一番の疑問は2位と3位で捕手を指名したところ。小林誠司、宇佐見真吾がいるにもかかわらず同年代の捕手を高い順位で指名する意図が理解できない。他の野手も悪くない選手だが、将来の中軸候補という視点からはずれているように見える。育成で高校生を多く指名した点は評価できるが、全体的には疑問が多く残った。

 改めて6球団を比較してみると、5年連続Bクラスに沈んでいる中日が大きくチームを変えようという意欲を感じる指名で最高評価となった。Aクラス入りした広島、阪神、DeNAもそれぞれ方針は違うものの納得感のある指名だったように見える。一方で巨人ヤクルトについては補強ポイントと指名した選手に大きなズレが感じられた。また貴重な上位指名の枠をうまく使いきっていない印象も強く、その分低い評価となった。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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