■Q:寝て起きると腰が痛い。なぜ?


A:寝返りが少ない可能性があります

 寝返りが少ないなど、長時間同じ姿勢でいることで筋肉や関節が固まってしまうせいかもしれません。人は寝ているときにも動いていますが、お酒を飲んだ後など、眠りが深いと動かないこともあります。起きて腰が痛い場合は、軽くストレッチをするなどゆっくり動かしてみるといいでしょう。

 よく、布団は硬いほうがいいといわれますが、適した布団の硬さは体重などによっても異なります。寝てみて「寝返りしやすい硬さ」を目安にするといいでしょう。

■Q:温泉は腰痛に効く?
A:筋肉をゆるめるため効果があります

 温泉に限らず、入浴によってからだを温めることは腰痛をやわらげるために効果的といえます。温泉の成分に腰痛をやわらげる作用があるというよりは、リラックスしてからだが温まることで、筋肉の緊張がほぐれ、血行がよくなって痛みがやわらぐと考えられます。

 諸説ありますが、真水を沸かしたお湯やサラサラの泉質の温泉より、粘質のお湯のほうが対流しにくい分、体感的に熱さを感じにくく長くつかることができ、からだを温めることができるともいわれます。

監修/冨士武史医師 JCHO大阪病院副院長

(文/出村真理子)

※週刊朝日MOOK「腰痛 肩こり ひざ痛のいい病院」から抜粋