(5)挫折しそうになったときは休憩する

 挫折しそうになったときは、休憩すればよい。英語学習はダイエットと似ていて、努力しているのに変化が表れない停滞期が訪れることもある。そこで心が折れてやめてしまうと挫折になるが、いったん休んで再開すれば挫折にはならない。再開するための秘訣は、「今日はやらないが、あす午後5時から1時間は必ずこれをやる」などと、再開の日時と課題を具体的に決めてから“計画的に休む”ことだ。

(6)できるようになるのは、やった人だけ

 英語を話せるようになるのは、毎日の練習をした人だけと心得よう。多くの日本人が仕事で英語を話せないのは、英語で話す練習が圧倒的に足りないから。文法や単語を知っていても、とっさに口から英語が出てこないのにはこうした理由がある。肝心なのは「できる方法で習慣化し、あきらめない」という姿勢。練習の成果が表れるのは始めてから3カ月。その間は1日10分でもいい。継続は必ず力になる!

(文・上田千春)

〈プロフィール〉
河野木綿子(こうの・ゆうこ)/仕事の英語パーソナルトレーナー。上智大学文学部新聞学科卒、ロンドン大学心理学部大学院で心理学修士号取得。著書に『仕事の英語 いますぐ話すためのアクション123』(すばる舎)など