朝ドラ「純と愛」の最終シーンを撮り終えた夏菜。この後、燃え尽きてしまったという=2013年2月撮影
朝ドラ「純と愛」の最終シーンを撮り終えた夏菜。この後、燃え尽きてしまったという=2013年2月撮影

 女優の夏菜(28)が10月2日、都内で行われた「AbemaTV」と朝日放送の共同制作ドラマ「ハケンのキャバ嬢・彩華」の制作発表会に出席した。この作品は、昼間に信用金庫で働く主人公(夏菜)が、夜は“伝説のキャバ嬢“としてホステスや客のトラブルを解決していくという内容で、露出度の高い衣装にも挑戦。夏菜にとって、5年ぶりの連ドラ主演となるが、発表会でも胸元や背中が開いたドレス姿で登場した。「5年前は自分がキャバ嬢役をやると思ってなかった。でも、やってみたらこっちのほうが性に合ってるなって思いました」と笑顔を浮かべた。

【写真】「純と愛」時代、笑顔の夏菜

 夏菜といえば、まさに5年前に主役を務めたNHK連続テレビ小説「純と愛」(2012年度下半期)で、一躍その知名度がアップ。ところが、視聴率へのプレッシャーなどから朝ドラで“完全燃焼”してしまい、終了後は女優業から疎遠になっていたことをバラエティー番組で告白していた。といっても、今回の連ドラ主演など、このところ意欲を持って仕事に取り組んでいるのも事実で、一体、何が夏菜を完全燃焼から復活へと導いたのか、気になるところだ。

「同じくバラエティー番組で明かしていたのですが、朝ドラの時は悪天候で撮影が進まないと現場でキレたり、友達が全くいない土地での長期間撮影でストレスがたまり、酒浸りの生活を送っていたとか……。そんな、心境の急変や酒による逃避行動は燃え尽き症候群に至るまでの典型的なプロセスで、『完全燃焼した』という話も頷けます。その後、やる気がなくなり、民放ドラマのヒロインのオファーも断ってしまうなど、全く働かなかったそうです。しかし、今となっては夏菜にとってはそれが逆に良かったといえるのでは。燃え尽き症候群は心や体の充電期間を作ることが何より重要ですからね」(テレビ情報誌の編集者) 

 休んでいる間は語学留学のような形で海外に行くなど、自由気ままに過ごしていたというが、そんな日々を送ることで、心や体の調子を整えていったのだろう。さらに、「バラエティー番組でのぶっちゃけトークも、心身に良い影響を与えているのでは」と推測するのはスポーツ紙の芸能担当記者だ。

「吹っ切れたように私生活での出来事ををぶっちゃけてます。例えば、ワインを毎日1~2本は開けるほどの酒好きで、『酔って植木鉢に突っ込んだ』とか『酔っ払って電車に乗って埼玉まで行って、ホームのベンチで寝てしまい、心配した両親から捜索願まで出された』とか“男前”なエピソードを多く持っている。もともとバラエティーに出るのは好きなタイプのようですが、ある意味、女優らしからぬ力が抜けた自然体トークをすることで、ストレスをうまく処理できているのでしょうね」

 ところで、キャバ嬢役が「性に合ってる」と語っていた夏菜だが、女優業でも自分の魅力を発揮できる役に恵まれ始めているそうだ。

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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