斉藤由貴 (c)朝日新聞社
斉藤由貴 (c)朝日新聞社

 50代の主治医とのW不倫疑惑が報じられた女優の斉藤由貴(51)が不倫を認め、所属事務所を通じてファクスでコメントを発表したのが先月11日。その後、複数のCMと来年のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の降板が発表された。第一報が出た当初、“難を逃れた”ように見えた斉藤由貴だったが、結局はやはり不倫が引き金となって、社会的な制裁を受ける格好となった。

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「当初、斉藤由貴さんはうまく会見を乗り切っており、会見の様子を見た複数の記者たちが『“斉藤由貴力”がすごい』と言ってました。ところが、第2弾、第3弾と衝撃的な写真が流出するに至って、事務所サイドもさすがに白旗を上げたようです」(週刊誌の芸能担当記者)

 一度バレてしまうと、仕事が一切なくなるのが女性芸能人の不倫だ。矢口真里(34)やベッキー(33)のように、休業を経て芸能活動を再開しても、思うように仕事ができていないケースがほとんどだろう。一方で、男性タレントは意外とうまくやっているように見える。袴田吉彦(44)は不倫後に離婚を発表し、すぐにバラエティー番組に出演。今では不倫ネタを披露しており、その仕掛けがうまいという声も業界関係者からあがっていた。

「近年の男性の不倫で言えば渡辺謙(57)もそうです。CM降板やバラエティーへの出演自粛はありましたが、さまざまな禊を済ませ、2018年1月からはNHKの大河ドラマ『西郷どん』で、島津斉彬というキーパーソンを務める予定です。一説によると、降板となったCM各社は、ほとぼりが冷めたらまた渡辺さんを起用する準備をしているといいます。また、雨上がり決死隊の宮迫博之(47)の場合も同じです。自身の騒動を『オフホワイト』などと言い放ってネタにしており、ほかの芸人仲間からもうまく弄られ、すでにネタになってしまっている。どうしても、女性ばかりが“制裁”を受ける格好となっています」(同)

 確かにお笑い芸人ならば、CMなどは降板となってしまう例はあるものの、回りの芸人からネタにされることで逆に世間から許され、復帰しやすいようにも映る。しかし、大手芸能プロの関係者は「うまく復帰できた人にはいくつか共通点がある」と言う。

「まず、会見のタイミングを見計らって事実を全面的に認め、『非は己にあり』という姿勢を全面的に出している人。あとは、その人の自身のキャラクター要素も大事ですね。ファンの年齢層が40代後半~50代以上を占める人は、不倫は『人道から外れてる』『クレイジーだ!』などと非難されがちで、一度ファンからそういった感情を持たれたら、簡単に『逆風だけど頑張れ!』とはならない。多くの商品CMは、中心的なターゲットを40代から60代においています。結果、ほとんどのCMは降板せざるを得ないという状況になるのです」

 一方、別のテレビ局関係者はこう語る。

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