前回連覇したチームを、2大レジェンドのV9巨人型チームとすれば、同世代の選手が核となり、多種多彩な選手が脇を固める現在の広島は阪急型チームと言うべきだろうか。いずれにしても、後世に黄金時代と呼ばれるチームとなるためには、まだまだ実績を積む必要があることは間違いない。

 心配材料があるとすれば、黒田が引退し、新井も残りの現役生活が長くない中、2人の大きな柱の抜けたチームがどうなるか、ということだ。次世代のリーダーが確立されるかが、黄金時代を築けるかどうかのカギになるのではないか。チームリーダーとして成長しつつある丸、菊池の両選手が、黒田と新井の「広島魂」を受け継ぎ精神的支柱となれば、2度目の黄金時代も夢ではなくなる。