■黒田清子さんが手本



 眞子さまは先に一般家庭に嫁いだ黒田清子さんを幼いころから「ねえね」と慕っていたので、結婚についても当然相談をしているはずです。結婚披露宴やその後の生活については、清子さんのケースをモデルに進められるのだと思います。

 清子さんの結婚式は、帝国ホテル蘭の間での神前挙式で、媒酌人は立てず、指輪交換やウェディングケーキもありませんでした。披露宴には天皇皇后両陛下をはじめ120人ほどが出席し、清子さんは美智子さまのお下がりの着物と帯をお召しになりました。引き出物は黒田家の家紋の柏と清子さんのお印「未草(ひつじぐさ)」があしらわれた白磁の菓子器。万事控えめで気品にみちたものでした。

 清子さんはあれもこれもと嫁入り道具を持たせたがる美智子さまに「家に入らないから」とお断りになったと聞いています。

 眞子さまも、そんな「ねえね」に倣うのではないでしょうか。

■個と個の結婚

 お相手の小室圭さんの仕事や家庭のことでいろいろな臆測がされていますが、将来のある夫を、妻が働いて支えていくという夫婦の形は、いまの日本の社会では何も不自然なことではありません。学芸員として働きながら、講演会をしたりして、家計を支えていけばいいのです。小室さんがごくごく一般的な家庭の方であることからも、家と家の結びつきである結婚が、より個人と個人を尊重するものに変化し、いよいよ皇室にも新しい風が入ってきているように感じます。

 次女の佳子さまも9月からイギリスに留学されます。そこでどんな出会いがあるのか、もしくは佳子さまを追いかけてイギリスへ行く男性がいるかもわかりません。佳子さまは20歳の誕生日に「父と同じように導火線が短いところがありまして、家の中ではささいなことで口論になってしまうこともございます」とおっしゃっていました。眞子さまよりも行動的な性格のようなので、お相手探しもより大胆になるかもしれませんね。伝統を守りながらも新しい風を入れて、幸せな家族の姿を見せてほしいと期待しています。(構成/AERAdot編集部 金城珠代)