眞子さま(左)と佳子さま(c)朝日新聞社
眞子さま(左)と佳子さま(c)朝日新聞社

秋篠宮家の長女・眞子さま(25)と、国際基督教大学時代の同級生の小室圭さん(25)が3日、婚約内定の記者会見を開く。結婚を機に「普通の女性」になるプリンセスはどんな結婚式を挙げ、どんな新婚生活を送るのだろうか。皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんに聞いた。

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秋篠宮さま皇族の結婚相手は大学時代に」

 皇族でも旧華族でもない人を結婚相手に選んだのは黒田清子さんに次いで、眞子さまが2人目になります。ごくごく普通のご家庭の方で、学習院にはなかなかいないタイプですよね。父親である秋篠宮さまは、それをすごく喜んでいるのではないかと思います。

 振り返れば秋篠宮さまと紀子さまのご結婚も、当時は異例づくしだったのです。婚約内定後の記者会見は、昭和天皇の喪中である1989年9月12日、濃紺の控えめな服装で行われました。兄より先だったことも日本中を驚かせました。さらに、それまでは男性皇族の結婚は宮内庁がすべて準備するものでしたが、秋篠宮さまのお相手探しは自ら大学内の書店主に「いいお嬢さんはいませんか」と尋ね、紀子さまを紹介されたのです。いわゆる恋愛結婚でした。

 秋篠宮さまは親しい人に「皇族の結婚相手は学生時代に見つけるべきだ」と話しているそうです。大学時代の同級生を、自分で結婚相手に選んだ眞子さまのことを、喜んでいらっしゃるでしょう。

 幸せな家族の肖像を国民に見せていくことも皇室の大きな役割の一つであり、日本一の旧家である天皇家の結婚は、常にその時代の空気を反映してきたのです。

 そして生まれた子どもたちを、秋篠宮さまと紀子さまはご挨拶と礼儀を第一に育ててこられました。幼いころから報道陣へも「ごきげんよう」ときちんと挨拶されていたのが印象的です。日ごろから時間をきちんと守り、小さいころは厳しく育てられたようです。

 特に、初めての子である眞子さまには特別な思いがあったのではないでしょうか。秋篠宮さまは公務以外でも眞子さまと2人でマダガスカルや東欧などに行って、プライベートの時間を過ごされています。国民と天皇のために尽くすという務めと責任を背負う、仲間のような感覚もあるのかもしれません。

 秋篠宮さま48歳の誕生日には2人の内親王の結婚について、「皇室に残るという意味ではなく、物理的にそれほど離れていないところにいたらいいなという気持ちはあります」と心境を語っていました。

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