今や日本を代表する歌舞伎俳優の一人である市川海老蔵までもがブログを愛用する時代なのだ。
そして、「親近感」を売りものにして一般人との距離感を縮め、身近な存在となった芸能人による「不倫」が、いわゆる“一般的感覚”で批判されるのは至極当たり前の流れである。
「俺なんか40年間不倫している」と豪語するビートたけしが厳しい批判にさらされないのは、たけしが親近感を売りものにせず、かつての「スター」のオーラを漂わせる昨今の芸能界において稀有な存在だからだろう。
他方、世間にとって身近な存在となった大半の芸能人が、いくら「女遊びは芸の肥やし」というかつての免罪符を振りかざそうとしたところで、もはや通用しないのである。
(芸能評論家・三杉武)
三杉武
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身し、記者時代に培った独自のネットワークを活かして芸能評論家として活動している。週刊誌やスポーツ紙、ニュースサイト等で芸能ニュースや芸能事象の解説を行っているほか、スクープも手掛ける。「AKB48選抜総選挙」では“論客(=公式評論家)”の一人とて約7年間にわたり総選挙の予想および解説を担当。日本の芸能文化全般を研究する「JAPAN芸能カルチャー研究所」の代表も務める。
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