指原莉乃 (c)朝日新聞社
指原莉乃 (c)朝日新聞社

 HKT48の指原莉乃(24)が8月25日、NHKの情報番組『あさイチ』にゲストで出演した。年配者との付き合い方について、「偉い方とはフランクに喋ったほうがいい」と独自の処世術を明かした。大物芸能人との共演も多い指原だが、曰く、上の立場にいる人は常に周囲から気を使われて堅い現場にいることが多いため、逆に若い子が「~ですよねえ?」など、くだけた感じで話しかけても怒らないとか。それどころか、「この子、面白いな」と思ってくれることもあるという。

 現在、「AKB48選抜総選挙」3連覇中で、バラエティー番組にも引っ張りだこの指原。タモリ(72)や松本人志(53)などの大御所からもかわいがられており、今回、披露した処世術も「さすが指原」といったところ。一方、そんな年配者への取り入り方に「あざとい」と感じる人も多いだろう。だが、指原の場合はもともと洞察力があるのか、仕事においては人付き合い以外にもさまざまな工夫をしているという。これは芸能人でなくとも、一般社会のシーンでも応用できそうだ。

「指原はHKT48の劇場支配人も務めている。ライブなどで企画モノを行う時には、スタッフにプレゼンをしなければならないそうなのですが、いくつかの企画の中に絶対に実現不可能という企画も混ぜるそうです。理由はその『絶対無理企画』のおかげで『他の企画ならできるのでは?』という空気になってハードルが下がり、本命の企画が通りやすくなるから。しかも、感触が悪い時は相手を立てて、その場で反論はしない。持ち帰り、その後に改善案を提出することで、より企画が通りやすくなるそうです。プレゼンの仕方ひとつとっても、これだけ深く考えられる力は感心します」(スポーツ紙の芸能担当記者)

 まさに、実社会でも役立ちそうな話だが、加えてバラエティー番組での心構えについても参考になる部分があるとか。

「指原は露出が増え始めた頃は『バラエティー担当です!』みたいな感じで出演していましたが、今はあえて『アイドルのオモシロ担当』と言わないようにしているそうです。何でも、変顔などしながらオモシロ担当として立ち回っていても、それを見ている芸人の目が死んでいることに気付き、『世間はアイドルに厳しい』『グループの中での生き方と、“外”に出た時の生き方に気をつけよう』と感じたとか。これは会社員にも通じることで、伸びる社員は社内における立場ではなく、社会における立場を見てますからね」(同)

 一方、鋭い観察力を持つためか、自分の評価を気にする性格だという指原。自分の名前を検索して評判を確かめる「エゴサーチ」も頻繁に行っているようだが、そこにもある工夫が見られるそうだ。

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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