■日本語堪能な2位アヤナさん

 2位のアヤナ・シャハブさん(20)は日本人の母親を持つハーフで、大阪府出身。JKT48に入ろうと思ったきっかけは「昔からAKB48を知っていて、家族からオーディションを受けるよう勧められました」と語る。

「アヤナは明るくて冗談好き。ちょっとギャルっぽいところがあります。いつも眠そうにしていて、ファンやメンバーから突っ込まれています。明るくてかわいらしくて、話がおもしろいところが、愛されている理由でしょうね」

 別のファンも「握手会で会話すると、持ち前の明るさと、素直な性格で、ファンは幸せな気持ちになれる」と声をそろえる。

 アヤナさんも今年こそ2位に入ったが、これまでの総選挙の順位は14位(14年)、14位(15年)、19位(16年)となかなか順位を伸ばしきれなかったにもかかわらず、今年の総選挙で2位になった。

「JKT48に最も貢献してきた仲川遥香が卒業し、日本語の堪能なアヤナが日本とインドネシアの懸け橋として期待されている結果だと思います。昨年10月に仲川遥香のAKB48劇場の凱旋出張公演の公演メンバーとして参加して、インドネシア語の通訳としても活躍しました。日本の新しいファンも増えたのではないでしょうか」

■3位メロディーさん「JKT48の高橋みなみ」

 3位のメロディー・ヌランダニ・ラクサニさん(25)は第1回総選挙で首位を獲得。その後も5位以内をキープする人気者。メロディーさんは農学部出身で、岡山県のフルーツ大使にも就任している。

「JKT48とメロディーは、AKB48と高橋みなみのように、切っても切れない関係で、その知名度は群を抜いています。浅く広く、多くのファンがいるため、特定の太いファンに依存していないのが、上位を維持し続ける理由だと思います。メロディーはいつも裏からメンバーたちを支えています。学業とJKT48の活動の両立が大変で、休みがほしいと嘆いたメンバーに対し、メロディーが『お客様あってのJKT48。劇場に立てる喜びを忘れてはいけないよ』と説いたことがあったとか。メロディーの、JKT48への愛の強さがよくわかるエピソードです」

 また、メロディーさんには「疲れていても泣き言を一切言わない。若手の育成のため、JKT48の支配人などを務めている姿が印象的。なによりインドネシアの女性像がにじみ出ている。女性ファンの多さが常に上位の理由」といった声もあった。
(佐藤拓也)