5.葬式の規模や手法を決める


お墓のめどがついたら、次は葬式。まず呼びたい人の範囲や人数を確認し、規模や手法を決める。葬儀に際して、菩提寺に依頼するなら、事前にお布施の目安を直接お尋ねし、心づもりしておきたい。

6.葬儀社を決め、費用を見積もる
希望に沿った葬式ができる葬儀社を探す。インターネットである程度情報収集できるが、実態の怪しいホームページもあるので要注意。できれば葬儀社が開くセミナーなどに足を運び、経営主体やスタッフの質などを自分の目で見極める。相談後、見積書を確認。

7.物品や人間関係を整理する
葬式やお墓の見通しが立ったら、生前整理に取りかかる。家具や物品の処分にはお金がかかるので、生前整理を請け負うリサイクル業者なども活用する。現役を退いたら年賀状やお歳暮・お中元などのやりとりも、お互い負担にならない程度に徐々に縮小へ。

8.自分の希望を書き記す
葬式やお墓のことはもちろん、病気の告知や介護、延命措置などについて、具体的な希望があれば、エンディングノートなどに書き記しておく。口頭だけでは不十分で誤解されやすいこともあるので、できれば覚書を残すなどが第一歩。

●日本葬祭アカデミー教務研究室代表・葬祭カウンセラー 二村祐輔さん
ふたむら・ゆうすけ/葬儀コンサルティング、講演活動などを展開。テレビでも活躍。葬儀社に約18年間勤務し、2000件以上の葬儀にかかわる。『60歳からのエンディングノート入門 わたしの葬儀・法要・相続』(東京堂出版)など著書多数

※週刊朝日ムック『はじめての遺言・葬式・お墓』より