由希子さん:写真とイメージが違うんですよ。実際会ってみて、やっぱりムリ、みたいな。

しぎはら:ところでお見合いや合コンには今日みたいな格好で行っているの? あえて聞いちゃうけど、普段、身体のラインに沿うような服って着る?

由希子さん:全然着ないですね。ムリです。そういう服って相手から引かれちゃうんじゃないですかね。ぴたーっと身体のラインを見せるような服って素敵とは思わないし。

しぎはら:自分が着ると引かれちゃうと思うのね。どうして?

由希子さん:どうしてって、そんなのムリだからに決まってるじゃないですか。そういう服は似合うと思わないし、そんな格好に惹かれる男性って、信用できない気もします。それにもう30代半ばだし、お腹まわりとかやっぱり気になって……。

しぎはら:男の人ってお腹が出てる、出ていないなんて、実は女が気にするほど見ていないのよ。重要なのは細部よりも全体のイメージ。やっぱり男性が惹かれる女性のイメージというのがあるものなの。

 今まで誰にも惹かれないって言っていたけど、由希子さんが人生で本気で好きになった人はいるの?

由希子さん:過去に結婚したいと思っていた、本当に好きだった人がいたんですが、振られたんです。30の時だったんですけど……。

しぎはら:失恋は本当に苦しいよね。それでも頑張って偉いわ。

由希子さん:偉くないですよ。だって、まだ平静になれないんだから。別れた後、彼のフェイスブックに女性と楽しそうに写っている写真も見つけたんです。友達って書いてあったけど、私とは全く違う、派手な雰囲気の女性でした。男の人は結局、そういう女性がいいんですね。

しぎはら:そうか、由希子さんが敬遠する「派手な女性」に男性たちが惹かれる。それは複雑な気持ちになるよね。でも女性だもの。嫉妬は当たり前の感情。嫉妬という感情をいかに自分の糧に変えるかが大切なのよ。

■男性が着られない服「ワンピース」の効果

 由希子さんも懐疑的ですが、男性の目を引き寄せる女性は、ほとんどの場合、絶世の美女というわけではありません。実は「雰囲気」がモテの秘訣で、モテ雰囲気をつくる賢い戦略が、装いなのです。

 例えば男の人が惹かれるナンバーワンはやはりワンピースです。形は身体のラインにつかず離れずのソフトタイトシルエット。特にドレープが利いているものは、裸でいるよりもむしろ身体のラインを色っぽくきれいに見せてくれるくらいです。

次のページ