錦織圭「心にグッときた」敗戦から6年…単なる1勝ではないウィンブルドン2回戦突破 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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錦織圭「心にグッときた」敗戦から6年…単なる1勝ではないウィンブルドン2回戦突破

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内田暁dot.
2年連続のウィンブルドン3回戦進出を果たした錦織圭(写真:Getty Images)

2年連続のウィンブルドン3回戦進出を果たした錦織圭(写真:Getty Images)

 テニスの4大大会の一つウィンブルドンは現地7月5日に大会3日目を迎え、第9シードの錦織圭はセルジー・スタホフスキー(ウクライナ)を6-4、6-7、6-1、7-6で下して勝利。3回戦進出を決めた。

 スタホフスキーは、錦織圭が過去2回対戦し、2度敗れていた選手だった。もっとも、対戦したのはいずれも6年前のこと。特に初対戦の全仏オープン時には、スタホフスキーの方がランキングでも実績でも上位に相当する選手だった。それでも後に錦織は、この試合に挑んだ際の心境を「絶対に勝てる相手だと思っていた」と振り返った。

 錦織が、過去の対戦経験や勝敗に無頓着なのは、ファンの間では良く知られた事実だろう。試合内容どころか対戦した事実すら覚えておらず、会見の席で「僕、彼と対戦したことあるんですか?」と報道陣に逆質問することも珍しくない。そんな彼がかつて、スタホフスキーとの初対戦を「よく覚えています」と振り返ったことがある。

「彼のプレースタイルに対応できなくて。ちょっとこう……こういう相手に勝てないんだと、心にグッときたことを覚えています。スライス、スライスで攻められて、そういう相手に、ほぼ何もできずに負けてしまって……」

 若い頃の錦織は、スライスで攻められることが「嫌だった」と認めている。だからこそ対処策を模索し、ツアーで経験を重ねるうちに、それも克服できたとの自信を深めていた。しかし当時21歳の錦織は、スタホフスキーの鋭いスライスにリズムを崩される。この敗戦が彼の心に「グッときた」のは、そのような理由からだった。

 それから、6年―。ウィンブルドンの2回戦で、両者は3度目の対戦を迎える。錦織は大会第9シードで、スタホフスキーは予選あがりの122位。両者の立場は入れ替わったが、サーブ&ボレーとスライスが最も生きる芝のコートは、スタホフスキーのホームである。

 果たして試合の立ち上がり、錦織は、スライスに苦しめられた。低く弾むボールにタイミングが合わず、バックでのミスが目立つ。特に試合コートの芝は練習コートのそれに比べると長く、バウンドが異なることも苦戦の要因。


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