古賀茂明「小池首相誕生の秘策は小泉進次郎氏とのバトンタッチ」

連載「政官財の罪と罰」

著者:古賀茂明(こが・しげあき)「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。元経産省改革派官僚、国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長。2011年退官。元報道ステーションコメンテーター。「シナプス 古賀茂明サロン」主催。5月末に『日本中枢の狂謀』刊行予定(写真/筆者提供)
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著者:古賀茂明(こが・しげあき)「改...

 東京都議会議員選挙は、予想通り、小池百合子東京都知事率いる「都民ファーストの会」の圧勝で終わった。

 小池知事には東京五輪・パラリンピックや築地・豊洲問題だけでなく、公約通り、東京都政の「大改革」に邁進してもらいたいが、都議選が終わって、気になるのは、小池知事の次の一手だ。

 本人は否定しているが、この選挙で大勝すれば、国政に進出し、さらには総理の座を狙うのではないかという見方がある。だからこそ、マスコミは、いつも小池氏を超大物政治家扱いで報じているのだ。

 都議選で大勝して国政に出るだけでなく、さらに首相の座を奪うというシナリオは決して絵空事ではない。日本新党の細川護熙政権誕生のような前例もある。最近では、大阪維新の会が、大阪の選挙で自民党を破り、その後、国政進出を果たした。さらに橋下氏自身の国政進出や安倍内閣での重要閣僚としての起用などの臆測が絶えない。彼もまた、ポスト安倍の潜在的な首相候補である。

■小池国政政党「国民ファースト」は衆院選でも議席獲得

 小池首相が実現するかどうかはさておき、都議選後に都民ファーストないし小池氏を支持するグループが国政政党を立ち上げる可能性は十分にある。

 東京でこれだけの人気があるのだから、小池新党が国政に進出すれば、ある程度の議席を獲得するのは間違いないだろう。党名は「国民ファーストの会」になるのだろうか。

 無名の新人でも、都民ファーストの今の勢いが続けば、来年に予想される衆議院選挙の東京や関東の選挙区で議席を獲得する可能性は十分だ。19年の参議院選挙でも全国区と複数定数の選挙区などで議席を得るだろう。そうなれば、立派な国政政党の誕生である。

 また、現職国会議員の中には、すでに小池支持を鮮明に打ち出して、小池新党の先駆け的な動きをする者も出ている。日本維新の会を除名された渡辺喜美参議院議員、民進党を除名された長島昭久衆議院議員、無所属の松沢成文参議院議員などだ。都議選圧勝を受けて、次の衆院選や参院選の前に、現職議員が小池新党に鞍替えする動きも出てくるだろう。彼らが5名集まれば国政政党を作れる。

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