仲里依紗 (c)朝日新聞社
仲里依紗 (c)朝日新聞社

 女優の波瑠が主演する連続ドラマ「あなたのことはそれほど」(TBS系)の第7話が5月30日に放送され、東出昌大や仲里依紗の演技にさまざまな反響が起こっている。

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 ドラマは「FEEL YOUNG」(祥伝社)に連載中のいくえみ綾の漫画が原作。“2番目に好きな人”渡辺涼太(東出昌大)と結婚した主人公・渡辺美都(みつ・波瑠)は、ずっと思い続けていた中学時代の同級生・有島(鈴木伸之)と偶然再会し、一線を越えてしまう。しかし実は有島も結婚しており、さらに有島は妻・麗華(仲里依紗)との間に娘・亜胡が生まれたばかりだった……という内容。これまでは、美都の浮気を知ってもなお、涼太は美都に永遠の愛を誓い、笑顔で結婚生活を続け、さらには有島に接触まで図る。美都はそれが耐えられずに家出を決行、友人の家に泊まりながらも、また有島に会いに行く、という展開だった。

 第7話では、話し合うために美都と2人でホテルにやってきた有島は、「家に帰れ、まだ間に合うから」と諭すが、美都は食い下がり、2人の関係はうやむやなままになってしまう。自宅に帰りたくない美都はその後実家に帰るも、あっさり涼太に見つかり、結局涼太と家に帰ることに。一方、夫の浮気に気づいている様子の麗華は、「わがままを言うとしたら何?」と有島に問われ、「夫婦2人でデートをしたい」と提案。2人きりでデートに出かける……という展開だった。

 毎回、東出の“怪演”が話題となる「あなそれ」だが、今回注目されたのは仲里依紗演じる麗華の“静かな反撃”だった。有島と夫婦2人で出掛けたデートで、麗華は浮気をしていた自分の父親の話を引き合いに出し「(自分が)明るい家庭を築けるとは思っていなかった」「(娘の)亜胡がいて幸せ」「亜胡を私にくれて本当にありがとう」などと有島への感謝の言葉を重ねる。有島はそんな麗華を見て、良心の呵責から「バカだった…軽いノリと昔の思い出と……」と自ら浮気を告白しかけるが、麗華は「何の話?」「私が知ってるのは、渡辺という女が訪ねて来た。日を置いて私の前に2度現れた男も渡辺といった。あなたは私に聞かれて困ることがあると、ちょっとフリーズする。それだけよ」と真顔で言い放ち、有島は震え上がる。

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