今年カンヌ映画祭ではテレビ・ドラマやストリーミング作品が参加し、大論争を巻き起こしたが、ニコールもカンヌ映画祭で上映されたジェイン・カンピオン監督のテレビ・ドラマ『Top of the Lake China Girl』に出演。ほぼノーメークで母親役を熱演し話題を呼んだ。

 ニコールは映画、テレビ・ドラマ、オンライン・ストリーミングが共存しあう今のコンテンツ業界の在り方については、堂々とこう持論を述べた。

「俳優として、私はさまざまな媒体に出演することができる。世界は常に変化しているし、その変化とともに自分が変わることも大切だと思う。変化する環境により私は恩恵を被っているとも思う。もうじき50歳になるけれど、今まで以上にいろんな役がまわってくる。その理由の一つには、テレビがあり、小さなスクリーンのための作品があり、大劇場用の映画があり、とさまざまな媒体があるからだと思う。それを本当にありがたいと思っている」

(文・高野裕子)