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「パリ協定」は実現可能? 具体的戦略のない日本に対し世界は…

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青森県東通村にある風力発電。青森県は風力発電設備容量が全国一 (c)朝日新聞社

青森県東通村にある風力発電。青森県は風力発電設備容量が全国一 (c)朝日新聞社

石井徹先生/朝日新聞編集委員。地球温暖化や自然エネルギーを中心に、国内外の環境問題について取材・執筆を行う(撮影/写真部長谷川唯)

石井徹先生/朝日新聞編集委員。地球温暖化や自然エネルギーを中心に、国内外の環境問題について取材・執筆を行う(撮影/写真部長谷川唯)

(2)風力発電
風車を回して、自然の風をエネルギーに変える発電方法。特に北海道や東北では、風力発電に適した土地が集中しており、市民が出資して建設する「市民風車」が増えている。また、強い風が安定して吹く日本周辺の洋上に、風車を設置する研究や開発も進んでいるよ。

(3)水力発電
水力発電で、今、注目されているのが、川や生活用水など、より身近で小規模な水の流れを利用して発電する方法。発電量によって、中、小、ミニ、マイクロ、ピコ水力といった分類がある。
↑小水力発電の先進地として注目を浴びている岐阜県郡上市

(4)地熱発電
マグマの近くにある高温の地下水から、熱水や蒸気を取り出す発電方法。日本は世界でも有数な地熱資源国。地熱は半永久的に得られるため、安定して利用ができる。

<身の回りを点検!>
家庭生活の中には、省エネできる場所がたくさんあるんだ。それを「気にかける」ことで、温暖化を防ぐ第一歩にしよう!

(1)節電
使ってない電化製品の電源はOFFに、エアコンの設定温度も抑えよう。照明はLEDがおすすめ。電化製品を買い替えるときには省エネ商品を。

(2)節水
水の流しっぱなしはやめよう。家庭で使用した水を下水処理場できれいにするために、たくさんのエネルギーを使っているんだ。

(3)ゴミの削減
生ゴミが腐ると温室効果ガスの一つ、メタンが出る。ゴミをゴミ収集車で運び、焼却場で燃やすときにもCO2が発生する。ゴミは少なくしよう。

(4)乗り物の見直し
家庭のCO2排出量の2割が自動車だ。自動車で1キロ移動するときのCO2排出量を、電車なら約8分の1、バスなら約3分の1に削減できる。

<世界のエネルギー政策>
【中国】CO2排出量だけでなく、自然エネルギーの導入量も世界一。太陽光、風力、水力ではトップだ。深刻な大気汚染の原因になっている石炭の使用を減らすために、自然エネルギーの導入を加速させている。

【アメリカ】CO2排出量も自然エネルギーの導入量も中国の次だが、1人当たり排出量は主要国でトップ級。石炭を減らして自然エネルギーを増やす政策を進めてきたが、トランプ政権でのブレーキが心配されている。

【ドイツ】世界の自然エネルギー政策をリードしてきた。電気に占める自然エネルギーの割合は30%と高く、導入量でも世界3位だ。2030年に50%、50年に80%を目指しており、22年までに原発も廃止する。

【ノルウェー】世界6位の水力発電国で、国内の電気のほぼ100%をまかなっている。自国のCO2排出量は少ないが、石油や天然ガスが豊富なので国内需要の6、7倍を輸出している。

※月刊ジュニアエラ 2017年5月号より


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