入居一時金の金額は、ホームによって0円から5億円強まで幅が広く、一概には比較できません。ただ、比較的年齢の低い元気な人が入居する自立型ホームでは、想定される居住期間が長く、償却期間も長く設定されるため、入居一時金が高額になる傾向があります。なお、入居一時金方式において償却途中で退去した場合は、未償却分が残っていれば返還金として返却されます。


 
■月々の支払いに何が含まれているのか確認

 入居一時金方式と月払い方式を比較すると、一般的に月払い方式のほうが、入居時のまとまった費用がないぶん、月額費用は入居一時金方式よりも高くなります。

 居住期間が短い場合は、月払い方式のほうが利用料を低くえられますが、居住期間が長く管理費など月々の支払いに何が含まれているか確認をなればなるほど総支払額は割高になるでしょう。

 入居一時金方式は、入居時にまとまった費用が必要ですが、入居後の月額費用は安く抑えられる利点があります。前述のとおり償却期間を超えても追加金は発生しないため、居住期間が長くなればなるほど総支払額では「お得」になるといえます。

 費用については聞き慣れない用語に加え、ホームごとに料金体系や金額が異なるので、パンフレットで比較検討する際に混乱する人もいるでしょう。ホームへの入居時にいくらかかるのか、入居後に月々いくらかかるかを正確に把握するには、各ホームに問い合わせるのが確実です。不明点があれば、理解できるまで説明を求めましょう。

 また、管理費など月々の支払いには、何が含まれているのかも確認する必要があります。利用ごとに追加で料金がかかるサービスなどもあるので注意しましょう。その区別もホームによってまちまちのため、説明会や見学会、体験入居の際に詳細をしっかりチェックしておくことが大切です。