女性探偵・高徳愛香を演じる武井咲(c)朝日新聞社
女性探偵・高徳愛香を演じる武井咲(c)朝日新聞社

 嵐・相葉雅紀(34)が主演の月9ドラマ「貴族探偵」(フジテレビ系)の第1話が4月17日に放送され、平均視聴率が11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが18日、わかった。前クールの「突然ですが、明日結婚します」は最終回の視聴率が6.0%と振るわなかったが、月9復活の期待を背負った「貴族探偵」は好スタートを切った。

 ドラマ「貴族探偵」は麻耶雄嵩の本格推理小説「貴族探偵」と、その続編「貴族探偵対女探偵」が原作だ。女性探偵・高徳愛香(武井咲)が事務所の重要なクライアントである玉村家の令嬢、依子(木南晴夏)に招かれて別荘を訪れたところ、別荘の地下にある古井戸で依子の友人が他殺体が見つかる。前日に別荘でのパーティーに参加していた4人の男女が容疑者として浮上する中、突然、謎の紳士・貴族探偵(相葉)が、召し使いらとともに現れる。貴族探偵に対抗意識を燃やす愛香は、推理勝負を挑む……という展開。

 貴族探偵の運転手・佐藤役で滝藤賢一、メイドの田中役で中山美穂、執事の山本役で松重豊、愛香の探偵事務所の師匠・喜多見切子役で井川遥も出演している。

 人気グループ・嵐のメンバー主演ドラマということもあって、ネット上には相葉ファンの視聴者からの意見が多数みられたが、一方で注目すべきは原作ファンの声だ。原作とドラマの違いに批判が出るなど、何かと物議を醸す「原作モノ」のドラマだが、「貴族探偵」は原作のファンにも好意的に受け止めているようだ。ネット上には「原作そのままやったら浮いてしまいそうな部分も、コメディーにしたり、工夫されていた」「(原作とは)内容が全く違うのに、全然モヤモヤしていない。これは、原作に誠実だからという事なのか」と評価する意見が出ていた。また、こうした意見をみて「こんなに原作ファンと主役ヲタ(主役俳優の熱狂的ファン)が共存してるの初めて」との感想もあった。

 このほか、「ドラマが面白くて、『貴族探偵』の原作を読みたくなった」「原作未読で見るか、読破してから見るか迷って少し読んでから視聴したんだけど、やっぱり原作を読む」との声も。ドラマが原作を読むきっかけにもなって、ドラマの人気も加速する「好循環」を生み出しそうだ。

 ここのところ視聴率低迷が続く「月9」だが、「貴族探偵」が救世主になるか?