投手陣では巨人・菅野らが白星スタートを切った(c)朝日新聞社
投手陣では巨人・菅野らが白星スタートを切った(c)朝日新聞社

 ペナントレース開幕から1週間が経過した。各地で熱戦が繰り広げられる中、気になるのが小久保ジャパンの一員として世界を舞台に戦ったWBC組の成績である。

 理想を言えば、「WBCでの経験を糧にさらなる飛躍を」となるのだが、現時点ではマイナス要素の方が目に付く。特に打者陣だ。6日現在で、打率5割超えの鈴木大地(ロッテ)、鳥谷敬(阪神)、大島洋平(中日)、エルドレッド(広島)の4人を筆頭に、両リーグで打率3割以上をマークしている選手が計31人(パ14人、セ17人)いる。そのうち、WBC組は田中広輔(広島、打率.385、セ9位)、内川聖一(ソフトバンク、打率.348、パ12位)、鈴木誠也(広島、打率.345、セ12位)、坂本勇人巨人、打率.333、セ13位)、山田哲人(ヤクルト、打率.320、セ14位)、平田良介(中日、打率.308、セ15位)の5人。打率10傑に入っているのは田中のみだ。

 そして、下位に目をやると、中田翔日本ハム)が打率.200、0本塁打、1打点、筒香嘉智(DeNA)も打率.190、0本塁打、1打点と、小久保ジャパン自慢の大砲2門が火薬切れのように低迷。その他にも秋山翔吾(西武)が打率.136で、準決勝で失策を犯した松田宣浩(ソフトバンク)が打率.143、菊池涼介(広島)も打率.250と状態は上がらず。WBC期間中にラッキーボーイとして働いて打率.450をマークした小林誠司(巨人)も打率.111と結果が出ない。

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