【意外と知らない、一万円札の豆知識】
<福沢諭吉の右側に3本線が入ってる!>
 すかして見ると、3本の縦棒が入っているのがわかる(すき入れバーパターン)。5千円札は2本、千円札は1本という違いがあるんだよ。

<目の不自由な人も触れば金額がわかる!>
 表の左右下にある、縦棒と横棒が合わさったようなマーク(Lと)は、触るとザラッとしている。5千円札は八角形、千円札は横棒だけという違いがあるから、目の不自由な人も、触ると金額がわかるんだ!

<線にしか見えないけど、拡大するとちっちゃな文字が!>
 遠くから見ると、ただの波線にしか見えない。でも、拡大すると、とても小さな文字で「NIPPONGINKO」と印刷されている! あまりにも小さくて、マネしようとしても表現することは困難だから、ニセモノを防ぐのに役立つよ。

<1カ所に3つの模様が隠されている!>
 キラキラ光って見える部分は、角度を変えると異なる図柄が見える「ホログラム」というもの。少しずつ傾けていくと、「日本銀行のマーク」「10000」「桜」の三つの模様が次々に現れるんだ。とても高度な技術が使われているよ。

<光にすかすと福沢諭吉が!>
 中央の丸の中を光にすかしてみると、福沢諭吉の肖像画が現れる。これは、印刷するより前の、お札用の紙をつくる(紙をすく)ときに、紙の厚さを変えることでつくる、「すき入れ」という技術が使われているんだ。

【知ってた? 500円玉のギミック】
<「0」の中に「500円」が!>
 中央の大きな「500」の二つの「0」の中は、横線が細かく入っているだけと思いきや、傾けて見てみると、「500円」という文字が縦に現れる(潜像加工)。

<縁のギザギザは実は斜め!>
縁がギザギザしていることは、知ってる人が多いかも。でも、ギザギザがまっすぐではなく斜めに入っているって知ってた? とても難しい技術だから、ニセ金づくりを防ぐのに役立ってるんだって!

【まだある! お金のトリビア】
<破れた紙幣は使える?>
 もしもお札が破れたら、銀行に持っていけば交換してもらえる。ただし、全額交換してもらえるのは、3分の2以上が残っている場合のみ。5分の2以上3分の2未満の場合は半額になり、5分の2未満しか残っていない場合は、交換してもらえない。

<5円玉のデザインの意味は?>
 5円玉の上に描かれた稲の模様は農業を、下にある横線は水をデザインしたもので水産業を、穴のまわりのギザギザは歯車で、工業を表している。また、穴には偽造防止の役割もある。

(監修/公立鳥取環境大学准教授・泉美智子)

※月刊ジュニアエラ 2017年4月号より

ジュニアエラ 2017年 04 月号 [雑誌]

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AERA dot.編集部
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