サッカー日本代表に「不要論」が出ている本田圭佑(写真:Getty Images)
サッカー日本代表に「不要論」が出ている本田圭佑(写真:Getty Images)

 「ポジションが確保されている選手はいない」「試合に常時出場している選手でなければ代表選手の資格はない」というのは、サッカー日本代表のハリルホジッチ監督が常々口にする言葉である。

 にもかかわらず、日本代表のメンバー発表の際に、いつも質問が出るのが、所属チームで出番を失っているACミランの本田圭佑やインテル・ミラノの長友佑都、レスター・シティの岡崎慎司を呼んだ理由だった。

 その際にスポーツ紙などで引き合いに出されるのが「Jリーグ関係者」の発言で、「Jリーグで結果を出しているのに招集されず、試合に出ていない本田や長友が呼ばれるのは矛盾している」という指摘だ。

 一見すると、その指摘は正しいとサッカーファンは思うだろう。しかしながら、ハリルホジッチ監督は、だいぶ前から本田や長友、岡崎、さらにはGK川島やCB吉田は「別格」として位置付けるスタンスを表明していた。

 昨年9月にUAE戦で逆転負けを喫し、タイにアウェイで勝利したものの、ホームのイラク戦とアウェイのオーストラリア戦を前にした、10月の代表メンバー発表。実際、記者会見で、記者から”逆風”が吹いた。その時、ハリルホジッチ監督は、以下のように反論した。

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