松たか子(c)朝日新聞社
松たか子(c)朝日新聞社

 松たか子主演の火曜ドラマ「カルテット」(TBS系)の第9話が3月14日に放送され、その平均視聴率が11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことがわかった。WBCの日本対キューバ戦が長引いたため、50分遅れのスタートだったが、初の“大台突破”だ。このドラマは初回視聴率が9.8%という低調なスタートで、その後下降傾向だったが、最近は7%~8%前後で推移。ここのところは復調傾向にあり、9話放送後は翌日まで「#カルテット」がツイッターのトレンド入りしていた。

 カルテットは、「Mother」や「最高の離婚」などのヒット作を手掛けた脚本家・坂元裕二氏によるオリジナル作品。ある日カラオケボックスで“偶然”に出会った巻真紀(まき・まき/松たか子)、世吹すずめ(満島ひかり)、家森諭高(高橋一生)、別府司(松田龍平)の4人。弦楽器奏者の4人はカルテットを組み、軽井沢で共同生活を過ごしながら弦楽四重奏をすることになる。しかし、4人の出会いは実は偶然ではなく、さらに生活していくうちにそれぞれの秘密が明らかになり……というラブサスペンス。

 9話では、真紀が過去に他人の戸籍を買っていたことが判明し、その本名や複雑な過去が明らかになる。真紀の行方を追って軽井沢にやってきた警察に、真紀は任意同行を求められ……という展開だった。

 今回はドラマ冒頭で、真紀、すずめ、司の3人が、カクレクマノミのことを「ニモ」と呼ぶことに対し、諭高が、ホッチキスは商品名で正式名称は「ステープラー」であること、バンドエイドは商品名で「絆創膏」が正式名称であることを引き合いに出し、「ニモは商品名。本当の名前で呼んで」というシーンがあり、これがネット上では話題になった。

 この後、「真紀」が他人の戸籍を不正に買って得た名前で、本名ではないと明らかになったことから、ツイッターでは「家森さんの冒頭の正式名称と通称、本名と偽名、嘘、今回のテーマはそれか」「家森がホッチキスやバンドエイドの名前にこだわってたのが、真紀の本当の名前が出てくるシーンにつながっていたわけだね。やっぱり良くできたドラマだなあ」「巻さんの本名が、どうでも良かったのは、ニモがカクレクマノミで、ホッチキスがステープラーのことと繋がってるんだね。もう、脚本が凄すぎて震える」と脚本を称賛する声が上がった。

 また次回が最終回であることから「カルテット、終わってほしくない」「来週で終わりかと思うと……さみしいな」「ねえ、カルテット、ほんとに終わっちゃうの…??」と、終わりを惜しむ声も出ている。