ホームボタンを長押しすると「Now on Tap」機能が働き、画面上のテキストが解析されます。固有名詞などがピックアップされ、「検索」「YouTube」「Facebook」「ニュース」など次のアクションへと導くアイコンが表示されます。機能が無効になっている場合は「Google」アプリを起動し、左上の「≡」ボタン→「設定」→「画面の検索」や「Now on Tap」「Nowカード」などで有効にできます(Android6.0以降)。なお、機種によって設定方法が異なる場合があります
ホームボタンを長押しすると「Now on Tap」機能が働き、画面上のテキストが解析されます。固有名詞などがピックアップされ、「検索」「YouTube」「Facebook」「ニュース」など次のアクションへと導くアイコンが表示されます。機能が無効になっている場合は「Google」アプリを起動し、左上の「≡」ボタン→「設定」→「画面の検索」や「Now on Tap」「Nowカード」などで有効にできます(Android6.0以降)。なお、機種によって設定方法が異なる場合があります
石川温(いしかわ・つつむ)/中央大学商学部卒。1998年に日経ホーム出版社(現・日経BP社)に入社後、日経トレンディ編集部で編集記者として、ヒット商品、クルマ、ホテル、ケータイなどを取材。2003年に独立し、主にケータイ・スマホ業界を幅広く取材し、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌でスマホ関連のコメントや記事執筆を多数行う。日経電子版「モバイルの達人」を連載するほか、ラジオNIKKEIにて、毎週木曜22時から「石川温のスマホNo.1メディア」のパーソナリティー、NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師を務める。メルマガ「スマホ業界新聞」を毎週土曜に配信中。All About「携帯電話・スマートフォン」ガイドも務める
石川温(いしかわ・つつむ)/中央大学商学部卒。1998年に日経ホーム出版社(現・日経BP社)に入社後、日経トレンディ編集部で編集記者として、ヒット商品、クルマ、ホテル、ケータイなどを取材。2003年に独立し、主にケータイ・スマホ業界を幅広く取材し、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌でスマホ関連のコメントや記事執筆を多数行う。日経電子版「モバイルの達人」を連載するほか、ラジオNIKKEIにて、毎週木曜22時から「石川温のスマホNo.1メディア」のパーソナリティー、NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師を務める。メルマガ「スマホ業界新聞」を毎週土曜に配信中。All About「携帯電話・スマートフォン」ガイドも務める

 スマホには意外と知られていない便利機能が数多く搭載されています。今回紹介するAndroidスマホの「Now on Tap」もそのひとつ。メールやウェブを見ているときにホームボタンを長押しすることで、特別な画面が表示されるのです。

スマホジャーナリストの石川温氏は最新刊『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』の中で、「Now on Tap」機能の具体的な使い方を紹介しています。

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 LINEやFacebookメッセンジャーなどで、誰かと会話している途中で「ちょっと調べたい」というワードが出てくることがあります。その場合、一度アプリを閉じて、ウェブブラウザを開き、グーグル検索で調べて結果を導き出し、LINEやFacebookメッセンジャーを再度立ち上げて、「こうだったよ」と書き込むという手順が一般的です。

 しかしこれでは効率が悪く、会話の流れも止まってしまいます。スマホは画面が小さく、アプリの切り替えも面倒です。そこでAndroidスマホでは「Now on Tap」という機能を使ってみましょう(Android6・0以降)。

 LINEやFacebookメッセンジャーといった会話アプリだけでなく、ウェブやメールを見ている最中にホームボタンを長押ししてみましょう。すると画面で表示されているテキストを解析し、店名や製品名などさまざまな名詞を見つけ出し、画面下に抜き出して表示してくれます。

 さらに「検索」や「YouTube」「共有」などのアイコンも表示されるので、あとはそれらのアイコンをタッチして調べるだけです。名詞の候補はカード形式になっていて、下から上にスライドさせると複数の候補が見られます。

 例えば、ウェブ画面の中に歌手名があった場合にはグーグル検索だけでなく、ニュースや画像、曲やアルバムを調べる動線まで出てきます。たいへん便利ですが、意外と知られていない機能ですので、Androidスマホを使っていて、気になる言葉が出てきたら、まずはホームボタンを長押ししてみましょう。

 スマホでは目的に応じたアプリを入手し、それぞれを起動し、知りたい情報にたどり着くというのが一般的でした。しかしグーグル検索があれば、単にサイトを調べるだけでなく、ときにアプリのような働きもしてくれるので、知りたい情報にすぐにたどり着けます。

 グーグルは「検索窓」で「ユーザーが何を必要としているか」という膨大なデータを世界中から集めています。言わば、全世界規模でユーザーのニーズ調査を行っているようなものです。グーグルにはそれだけの「疑問」が集積され、それに答えるかたちで機能を強化しています。今後もこうした流れは加速しますし、さらに「グーグルから抜けられない」という状況に陥りそうです。(石川温)