2017年1月20日正午(米東部時間、日本時間21日午前2時)、米国で大統領の就任宣誓式が行われ、ドナルド・トランプ新大統領が誕生した。ワシントンDCではトランプ氏の大統領就任に抗議するデモ隊が暴徒化し、90人以上が逮捕されるなど動揺が続いているが、同日、日本でも「トランプ」の名を冠した“あるもの”の販売が開始されたのをご存じだろうか。
その名も「トランプバーガー」。なんとこのハンバーガー、1個5800円(税別)もするのだ。海の向こうの就任宣誓式を見学することはできないが、少しでも新大統領誕生の雰囲気を噛みしめるべく、当サイト記者がさっそく試食してみた。
トランプバーガーを提供しているのは、日本国内では銀座と六本木に店を構える高級ステーキ店「BLT STEAK」。同ステーキ店はトランプ氏が経営するワシントンDC、マイアミ、ハワイのホテルに出店している。今回の大統領就任を記念し、トランプ氏をイメージしたハンバーガーを開発したという。
記者が訪れたのは「BLT STEAK銀座店」。トランプバーガーは1日3個限定でランチタイムのみの提供、前日までの予約が必要になる。正直なところ、日頃からランチ代をいかに500円以内に収めるか頭を悩ませているような記者にとって、5800円という価格は天文学的な数字。高級ステーキ店にも縁はなく、かなり緊張した面持ちで入店したのだが、スタッフの方々のホスピタリティが溢れる笑顔にほっと胸をなでおろした。
しかし、テーブルに運ばれてきたトランプバーガーを目の当たりにし、再び強烈な動揺が去来した。
記者が知っているハンバーガーはハンバーグ(パテ)をパンで挟んだもので、チーズやトマト、ベーコンなどがトッピングされている。だが、トランプバーガーのパンとパテの隙間からのぞくのは大ぶりにカットされたファアグラのソテー、トリュフのスライス、そしてくし切りされたりんごのコンポート……。まったく味が想像できない。