日本の安全をどう守る? 近隣諸国との領土問題や基地問題を改めて整理する (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本の安全をどう守る? 近隣諸国との領土問題や基地問題を改めて整理する

日本にある米軍の基地の約74%が沖縄県にある(2016年12月5日現在、写真は辺野古)

日本にある米軍の基地の約74%が沖縄県にある(2016年12月5日現在、写真は辺野古)

■まわりの国とどうつきあう?

<ロシア>
日本が第2次世界大戦で負けたあと、歯舞群島と色丹島・国後島・択捉島の北方領土をソ連(現在のロシアなど)が占拠した。1956年に調印された日ソ共同宣言内で、平和条約を結んだのちに、歯舞群島と色丹島を日本に引き渡すとしたが、現在も平和条約は結ばれていない。

<北朝鮮>
2016年、北朝鮮は、相次いで長距離弾道ミサイルの発射や核実験を行った。これについて国連安全保障理事会(安保理)は北朝鮮を非難。日本との間では、日本人拉致問題も未解決のままだ。

<韓国>
日本は1910年に朝鮮半島を植民地化し、韓国の人たちを日本に連れてきて働かせた過去がある。第2次世界大戦で日本が負け、48年に韓国は独立。65年に国交を回復したが歴史の認識には違いがある。また竹島は、両国が自国の領土だと主張しており、話し合いは平行線のままだ。

<中国>
中国とは東シナ海の尖閣諸島をめぐって対立している。日本は第2次世界大戦以前から中国に侵略した過去があり、1972年に国交を回復。しかし、尖閣諸島を領土とする日本が2012年に「国有化」したことに中国が反発。中国の公船が尖閣諸島にやってきたり、軍用機が日本領空を不法に侵入したりする事件も起きている。

【海と空にも境界線がある】
領海と領空はその国が治めている領域。排他的経済水域(EEZ)は、その国が自由に漁業や、海底の天然資源を優先的に開発できる範囲。日本の国土面積は約38万平方キロメートルで世界61位だが、領海+EEZは約447万平方キロメートルで世界6位だ。

●アメリカと基地問題
 日米安全保障条約のもと、日本は米軍に基地を提供してきた。とくに沖縄には米軍基地が集中し、米軍の兵士による犯罪や事故も多い。新型輸送機オスプレイの低空飛行などによる騒音も大きな問題となっている。
 一方で、日本にいる米軍兵士らには日米地位協定でさまざまな特権が与えられている。また、いわゆる「思いやり予算」によって、米軍にかかるお金の4分の3程度が日本国民の税金から支払われている。

●安保法成立から1年
 安保法が成立して1年が過ぎ、自衛隊の活動に変化があった。
 アフリカ・南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣されている陸上自衛隊は、「駆けつけ警護」という新しい任務をすることになった。離れた場所で襲われた民間人らを、武器をもって助けにいく任務である。
 米軍との関係も、北朝鮮のミサイル実験への対応や災害派遣、共同訓練などで安保法に基づく連携が進んでいる。

※月刊ジュニアエラ 2017年1月号より


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