リリーフ陣では、山口鉄也(巨人)と岩瀬仁紀(中日)の名前が挙がる。数年前から勤続疲労が心配されてきた山口だが、今季は63試合で1勝6敗19ホールド1セーブ、防御率4.88。9年連続の60試合登板は果たしたが、かつての絶対的な安定感は影を潜め、信頼度を大きく下げた。他の面々同様に複数年契約を結んでいるため、オフの契約更改では現状維持の推定年俸3億2000万円でサインしたが、今季のパフォーマンスはその金額に見合うものではなかった。現在33歳。ここ数年の数字を見ると、単なる不調ではなく、衰えだという見方もあるが、まだまだチームにとっては不可欠な存在。本人の負担を減らす中で自信を回復させることができれば、数字もついてくる。

 そして、現在42歳の岩瀬。日本最多の通算402セーブを誇るレジェンドだが、2014年途中に左肘を痛め、2015年は実戦登板なしに終わり、復帰登板を果たした今季も15試合で防御率6.10と“復活”はできなかった。三浦大輔が引退し、来季は井口資仁(ロッテ)と並んで球界最年長選手となる。岩瀬自身、自らの現役生活が残り少ないということは自覚しているが、このまま尻すぼみのまま幕を引いてしまうのは何とも寂しい。悪あがきでもいい。最後までマウンド上でその雄姿を見せてもらいたい。