トッテナムなどへの移籍が噂されるミランFW本田(写真:Getty Images)
トッテナムなどへの移籍が噂されるミランFW本田(写真:Getty Images)

 11月15日、2018年ロシアW杯アジア最終予選で日本がサウジアラビアに2-1で勝利を収めたあと、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「永嗣、本田、岡崎、真司、全員」に対し、「自分たちのクラブで厳しい状況にあるのは知っている。ただ、彼らには先発を取り続けなさい。そして先発を取れるクラブに行きなさい」と繰り返し言ったと明かし、現状を変えるよう要求した。

 ハリルホジッチ監督の“移籍のすすめ”に従い、今冬にクラブを移る選手はいるのだろうか。注目の3選手を中心に、現時点で出ている情報をまとめてみたい。

 まず、ミラン(イタリア)の本田圭佑(30)だが、一番フレッシュな情報として挙がっているのがトッテナム(イングランド)移籍だ。伊『ラ・レプブリカ』は、トッテナムがハリー・ケインの1列後ろにクリエイティブな選手を探しており、それには本田がぴったりだと伝えている。そのほか、伊『calciomercato.com』は9月、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)のNYレッドブルズとLAギャラクシー、NYシティがすでに本田側とコンタクトを取ったと報じた。英『TalkSport』は当時、本田にはサウザンプトン(イングランド)からも引きがあったが本人がアメリカを選択したと報じており、この話を裏付けている。なお、上海上港(中国)が関心を示しているとの話もあるが、こちらは代理人が否定的なコメントをしている。

 いずれにせよ、欧州では本田が1月にミランを出ると予想されており、それがこの12月に入って退団が現実味を帯びてきた。というのも、3日付の伊『Tuttosport』によれば、中国系コンソーシアム「Sino Europe」へのクラブ売却が予定の12月13日に完了するかどうか微妙で、最悪2月にずれ込む可能性があるという。その場合、ミランは移籍市場に向けた投資が受けられず、選手を売却して軍資金を得るしかない。本田との契約が来夏に満了することもあり、『ラ・レプブリカ』は「ミランは喜んで本田を出すだろう」と綴っている。

 なお、10月末には伊『Premium Sport』が、ミランが1月に本田と岡崎慎司(30)のスワップを考えていると伝えたこともあるが、これについて続報はない。

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