女子個人総合で優勝した河崎羽珠愛(撮影・末永裕樹)
女子個人総合で優勝した河崎羽珠愛(撮影・末永裕樹)
男子個人総合で優勝した臼井優華撮影・末永裕樹
男子個人総合で優勝した臼井優華撮影・末永裕樹

 第69回全日本新体操選手権の個人総合が11月25日から26日にかけて行われ、女子個人総合でイオンの河崎羽珠愛(うずめ)が優勝した。河崎はこれで同大会3連覇となる。準優勝は柴山瑠莉子(イオン)、3位には立澤孝菜(同)が入った。

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 河崎は落下などのミスが響き、初日の前半2種が終わった時点では2位だった。迎えた2日目は、クラブではミスがあったものの何とか持ち直し、最終種目のリボンでは精度の高い演技を披露。リボンの演技は「もっとも自分の個性が出る演技」と河崎が話すように、他の選手にはない妖しい雰囲気の振りと曲で独特の世界観を表現し、自身初だという17点台の高得点をマークした。

 優勝について河崎は「最後に自分らしい演技ができて、結果もついてきてうれしい」と話し、今後は東京五輪も視野に入れつつ「まずは今の自分の演技に入っている技の精度を上げて、難しい技にもどんどん挑戦していきたい」と抱負を語った。

 男子の個人総合では、臼井優華(中京大学)が初優勝を果たした。今大会、4種目すべてでノーミスの演技を披露した臼井は、大会中は「公式練習中から笑顔でいるようにしたり、行動からポジティブでいるように心がけた」という。最終種目のクラブは臼井の苦手種目だったが、ここでも「ポジティブな気持ちで臨むよう」心がけ、ミスなく演技をまとめ、総合優勝を勝ち取った。同大会での中京大学の現役選手による個人総合優勝は初。(文・横田泉)