「オバマ大統領が初当選したときは、オバママスクが月に2500個も売れました。」(同)

 それに比べると、トランプマスクもヒラリーマスクも人気がないのだ。一部では史上最も見苦しいともいわれ、不人気な候補が争った、今回の大統領選を象徴するかのようだ。

「実は、マスクの売り上げは、支持率ではなく、その候補のパフォーマンス力に比例します。オバマ大統領には『イエス、ウィーキャン』『チェンジ』といった印象的で短い名台詞がありました。基本的に、私たちが販売しているマスクは宴会芸などで使われる事が多く、そうした場ではオバマ大統領のような“一言ネタ”がある人物が好まれるのです。その点、トランプ氏にもヒラリー氏にもそのような決め台詞はありませんでした」(同)

 たしかにトランプ氏は「メキシコとの国境に万里の長城を築く」「イスラム教徒の入国を禁止する」といった記憶に残る発言は多いものの、たった一言で記憶に残るキャッチフレーズはない。

 ちなみに、オガワスタジオのマスク売り上げベスト3は、1位が「白塗りの面」、2位が「マツコ・デラックス」、3位が「安倍晋三首相」。そして4位にトランプ氏がつけているという。

 現実の選挙では一等賞に輝いたトランプ氏。このマスクランキングでも、首位をもぎ取ることはできるのだろうか。(ライター・小神野真弘)