阪神


金本知憲監督:45点
 シーズン序盤こそ抜擢した若手が結果を残す中で白星を重ねたが、それも長くは続かずに6月以降は失速してBクラスの4位。金本監督が掲げた「超変革」も、結局は「若手を起用しただけ」だとも言えた。また、7月の藤浪に対する161球の“懲罰采配”も物議を醸し、各所で「謎」と揶揄されているドラフト指名も含めて疑念が高まっているのが現状だ。この“我慢”が来年に花開く可能性はあるが、今年の采配に限って言えば低い評価となってしまう。

ヤクルト
真中満監督:60点
 昨季はチームの負け癖を払拭して見事に監督就任1年目でのリーグ優勝を果たしたが、2年目の今季は5位に沈んだ。その最大の原因が采配云々ではなく主力のケガにあることは確かだが、変事の時こそ監督の手腕が問われることも確かなはず。結果として反省点が多く残ったシーズンになった。自主性を重んじ、選手自らが考える野球を目指す真中監督。1年目の成功と2年目の挫折。3年契約の最終年となる来季は、チームだけでなく監督自身にとっても真の力が試されるシーズンになる。

中日
谷繁元信監督:35点
 2年間の選手兼任監督から今季は専任監督となったが、その期待とは裏腹に黒星ばかりが連なり、8月9日付で休養(事実上の解任)となった。戦力不足、選手の実力不足がチーム低迷の最大の要因ではあるが、投手リレーのタイミングや送りバントの指示など、作戦面に関しての批判も多く、就任当初に期待された世代交代も思うように進まなかったのも事実。気の毒な面はあるが、「名捕手」=「名監督」の定説は、谷繁監督には当てはまらなかった。