日大一―早稲田実 四回裏早稲田実2死一塁、清宮が中越えに本塁打を放つ=市営立川、辻健治撮影 (c)朝日新聞社
日大一―早稲田実 四回裏早稲田実2死一塁、清宮が中越えに本塁打を放つ=市営立川、辻健治撮影 (c)朝日新聞社

 来春3月19日に開幕する第89回選抜高等学校野球大会に向けて、各地で秋季大会が行われている。北海道では札幌第一、東北では仙台育英(宮城)と盛岡大附(岩手)がセンバツ切符をほぼ当確させた。他の地区も今月、来月頭には大会が終わり、センバツ出場校も見えてくる。今回は、少し早いが注目校、選手をピックアップしてみたい。

 昨年、怪物1年生として注目を集めた早稲田実(東京)の清宮幸太郎。3年生が抜けた秋の新チームでは主将に就任した。15日に行われた日大一との2回戦では2発4打点の活躍で、高校通算本塁打を74本まで伸ばしている。東京のセンバツ枠は、関東との兼ね合いで1 or 2。最低でも決勝進出が必要となってくる。強豪ひしめく東京大会を勝ち抜き、1年夏以来となる自身2回目の甲子園出場なるか、注目が集まる。

 今夏の甲子園で54年ぶりに全国制覇を果たした作新学院(栃木)は、新チームになった秋の県大会も制し、関東大会出場を決めた。夏からベンチ入りしていた鈴木萌斗や主将の添田真聖を中心に、伝統の強力打線は健在だ。夏の勢いそのままに、2季連続の甲子園を狙う。

 関東では優勝候補に挙げられる2校、横浜(神奈川)と浦和学院(埼玉)が1回戦(23日)で激突することになった。横浜は増田珠、万波中正、福永奨、長南有航ら強打者が並ぶ。対する浦和学院は、前チームからレギュラーの山本晃大、家盛陽介ら2年生のほか、春から投げている佐野涼弥、夏は4番も任された蛭間拓哉、県大会で5割近い打率を残した矢野壱晟ら1年生にも注目だ。

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