西武】90点


1.今井 達也(作新学院高)投手
2.中塚 駿太(白鴎大)投手
3.源田 壮亮(トヨタ自動車)内野手
4.鈴木 将平(静岡高)外野手
5.平井 克典(ホンダ鈴鹿)投手
6.田村 伊知郎(立教大)投手

 非常に魅力的な6選手が並んだ。スピンの効いた世代随一の伸びのあるストレートで今夏の甲子園を沸かせた今井を筆頭に、最速157キロを誇る大型右腕の中塚、一級品の守備で即ショートのレギュラーを狙える源田、U-18アジア選手権でも活躍した走攻守にセンス抜群の鈴木、即戦力のサイドハンド右腕である平井、大学日本代表の抑えとして活躍した田村。即戦力という意味ではソフトバンクロッテの指名に劣るだろうが、将来性を考えるとその2球団に匹敵、さらには超える評価を与えられる。まずは今井をエースに育てられるか。甲子園優勝投手はプロでは活躍できないというジンクスを完全に過去のものにしてもらいたい。

楽天】75点
1.藤平 尚真(横浜高)投手
2.池田 隆英(創価大)投手
3.田中 和基(立教大)外野手
4.菅原 秀(大体大)投手
5.森原 康平(新日鉄住金広畑)投手
6.鶴田 圭祐(帝京大準硬式野球部)投手
7.野元 浩輝(佐世保工高)投手
8.石原 彪(京都翔英高)捕手
9.高梨 雄平(JX-ENEOS)投手
10.西口 直人(甲賀健康医療専門学校)投手

 1位で藤平を一本釣り。最速152キロのストレートはまだまだ発展途上にあり、切れ味鋭いスライダーも大きな武器。抜群の身体能力で「高校ビッグ4」の中でもスケールの大きさはNo.1とも言える右腕を球界のエースに育て上げることができれば、球団として再び栄光を掴むことができるはず。即戦力という意味では森原がリリーフとして1年目から勝負。創価大で今ドラフトの目玉であった田中とチームメイトであった池田の奮起にも期待したいところ。昨年のドラフトでは3位指名の茂木が新人王候補にも挙がる活躍を見せた。チャンスはもらえるチームだけに、大量10選手の指名の中から新たなスター出現を期待したい。

オリックス】70点
1.山岡 泰輔(東京ガス)投手
2.黒木 優太(立正大)投手
3.岡崎 大輔(花咲徳栄高)内野手
4.山本 由伸(都城高)投手
5.小林 慶祐(日本生命)投手
6.山崎 颯一郎(敦賀気比高)投手
7.飯田 大祐(ホンダ鈴鹿)捕手
8.澤田 圭佑(立教大)投手
9.根本 薫(霞ヶ浦高)外野手

 1位で社会人No.1投手である山岡を単独指名。最速152キロのストレートに切れ味鋭いスライダーが武器で、フィールディングも抜群の“勝てる”投手ではあるが、これがプロ選手を相手にどこまで通用するか。山岡の活躍次第で今ドラフトへの評価はもっと高まるが、現時点ではそこまで過度の期待を寄せるのには疑問が残る。ただ、2位以下では黒木、小林の即戦力右腕を指名し、将来性のある山崎の指名にも成功。その他にも捕手、内野手、外野手を1名ずつ指名して全体的なバランスは良かった。チームの世代交代をさらに推し進めるため、その重要な要素となる9選手。球団の育成力に期待したい。