CSファイナルステージの初戦に勝利し、盛り上がる広島ファン(c)朝日新聞社
CSファイナルステージの初戦に勝利し、盛り上がる広島ファン(c)朝日新聞社

 25年ぶりのセ・リーグ優勝を決め、32年ぶりの日本一を目指す広島東洋カープ。10月12日からは、日本シリーズを目指して、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでDeNAとの対戦が始まった。しかし、そんななか、スタジアムでは“ある問題”が浮上している。

 問題となっているのは、試合が行われるマツダスタジアムの「ビジターパフォーマンス席」、通称「ビジパフォ」だ。マツダスタジアムはカープの本拠地だが、この「ビジパフォ」は、球団が「ビジターチームが気兼ねなく応援できるように」と用意した席。三塁側エリアの1670席ほどがこのビジパフォ席にあたる。ビジパフォのチケットは誰でも購入することができるが、球団サイトはこの席での「カープグッズの着用、使用はご遠慮ください」と掲げている。基本的にはビジターチームのファンが試合を楽しむための席として用意されたものなのだ。

 しかしいま、この席に「空席」が目立つことが問題になっている。その原因としてささやかれているのは、カープファンがこのビジパフォのチケットを買い占めているのではないか、ということだ。しかしカープファンがビジパフォのチケットを購入しても、そこではグッズを身に着けての応援はできない。そのため、内野自由席に移動したり、コンコースで立ち見をしながら応援しているという。

 実はこのことはシーズン中にも話題になっており、ネット上ではこんな怒りの声があがっていた。

「ビジパフォを買って内野席に流れ込む人が多すぎる」
「別に広島に負けて欲しいとかじゃなくて、ビジパフォにいるカープファンにただただ腹が立つだけ」
「内野自由席のチケット点検ルールをまずは変えなきゃ。ビジパフォ持ってたら『どうぞー』って入れちゃうからいかん」

 こうしたツイートとあわせて、内野側コンコースで座り込んで応援するカープファンの画像もアップされている。

 こうした状況についてカープ球団に問い合わせたところ、次のような回答があった。

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