東京五輪が開催される2020年には19歳になる久保。写真はFC東京U-15むさし時代(写真:Getty Images)
東京五輪が開催される2020年には19歳になる久保。写真はFC東京U-15むさし時代(写真:Getty Images)

 インドで行われているAFC U-16選手権でベスト4入りを果たし、来年同じインドで開かれるU-17ワールドカップの出場権を獲得したU-16日本代表。その立役者のひとりとなったのが、15歳の中学3年生、久保建英だ。

 2000年生まれの選手が中心となる今回のU-16日本代表は「00ジャパン」と呼ばれ、高校1年生が中心のチーム。そのなかで1学年下となる中学3年生の久保は背番号9を着けて主軸を担い、4試合に出場して4ゴールをマーク。U-17ワールドカップ出場権をかけたUAEとの準々決勝ではCKから決勝点を演出するなど、攻撃の要として活躍した。

 幼少期から注目を集めてきた久保は、川崎フロンターレU-10に所属していた8歳の時に日本で行われていた「FCバルセロナキャンプ」に参加。ここでのプレーが関係者の目に留まり、11年8月、10歳の時にスペインの名門バルセロナの下部組織に加入する。

 世界有数のアカデミーにおいてもその才能は際立っており、チームの中心を担っていたが、2014年に未成年の海外移籍を禁止するFIFA(国際サッカー連盟)規約に抵触するとして、バルセロナでの公式戦に出場できなくなると、15年3月に志半ばで帰国。FC東京U-15むさしに入団した。

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