「アイコンなどに、許可を得てない友達との写真などを使わない」(女性・高校2年生・私立高校)


「制服写真を載せてはいけない」(女性・高校2年生・私立高校)
「教室に持ち込まず鍵がある自分のロッカーに入れる。テスト中に持ってたら失格」(男性・高校2年生・私立高校)
「SNSによる誹謗中傷は停学処分」(男性・高専3年生・国公立)
 
 トラブル防止のためか、かなり細かな内容も目立つ。なかには「勉強アプリのみ」(女性・高校3年生・私立高校)、「ポケモンGOは禁止」(男性・高校3年生・国公立)のように、具体的な使用アプリについて触れている学校もあった。スマホでのトラブルを懸念してか、慎重な態度をとっている学校が多い印象を受けた。

 では、実際にスマホを通じてトラブルにあったという高校生はいるのだろうか。調査では、「迷惑メールが送られてきた」「ワンクリック詐欺の画面がでてきた」などの具体的な事例を挙げて、「実際に経験したことがあるか」を複数回答でたずねた。

 その中でもっとも多かったのは「迷惑メールが送られてきた」で59.5%。次いで「わいせつなバナー広告などがでてきた」(53.3%)、「知らない人から友達申請があった」(30.8%)が多かった。これらはすぐさまトラブルにつながるものではないが、なかには「ネット上にアップしてほしくない写真や個人情報をあげられた」(11.1%)、「自分の写真・個人情報を送るように強制された」(5.1%)といった回答もあった。

 スマホでのやり取りは、周囲の大人が把握できないことが多い。トラブルにならないよう、日頃からスマホとの付き合い方を話し合う機会をもうけてもいいかもしれない。(文・横田 泉)