ビジター専用応援席からみたマツダスタジアム(読者提供)
ビジター専用応援席からみたマツダスタジアム(読者提供)

 25年ぶりのセ・リーグ制覇に向けて広島カープが疾走している。きょう9月6日時点でマジック4。早ければ明日7日にも優勝が決定する。

 広島は6日から本拠地・マツダスタジアムに最下位・中日を迎えての3連戦。今シーズンの中日との相性は非常によく、12勝6敗1分と大きく勝ち越している。さらに、マツダスタジアムに限ってみると、6勝1敗と圧倒的な強さだ。一方、マジック対象チームの2位巨人は最近10試合で1勝9敗と絶不調。前節の中日戦では本拠地3連敗を喫するなど、投打がかみ合わない。

 こうした状況を踏まえて、本拠地での優勝を期待する広島ファンの情熱は高まっている。当然チケットは全席売り切れているため、チケットはプラチナ化している。オークションサイトで取引決定した7日のチケットをみると、こんな価格がついていた。

●広島ファン専用の応援エリア「カープパフォーマンスA」(ペア) 3800円→6万円 

●内野自由席(1枚) 1700円→2万1500円

●コージーテラス(7人席) 2万8000円(1人4000円)→10万9000円

 確かにカープ優勝を目の前で見たいファンはこれらの値段は安いと感じるかもしれない。だが、不思議なことにビジターファンの応援エリアのチケットまで高騰しているという。スポーツ紙記者はこう話す。

「マツダスタジアムには3塁側に『ビジターパフォーマンスシート』(ビジパフォ)というビジターファンの専用応援席があります。この席では、カープグッズを身に着けたり、カープを応援したりすることは禁止されています。しかし、一部の広島ファンはこのチケットを買って入場し、カープファンが集まる内野自由席やコンコースなどに移動してしまうのです」

 こうした状況を裏付けるように、7日の「ビジパフォ」のチケット代も跳ね上がっている。オークションサイトで落札が決定した、中日側のビジター席チケットをみると、びっくりするような金額が並んでいた。

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