4日と5日の練習は冒頭15分だけの公開だったが、GK西川周作とCBの森重真人、吉田麻也は不動の布陣。変化がありそうなのが両サイドバックで、右は酒井高徳、左は太田宏介の起用が予想される。それというのも、タイは4-2-3-1のフォーメーションから1トップの屈強なティーラシル・ダンダを含め、左サイドからの攻撃が予想されるからだ。森重も「全体的に左サイド、10番(ダンダ)を含め左サイドからの攻撃が多いので、そこと、あとはカウンターが攻撃の主体となっているので、そこをしっかりケアしたい」と警戒していた。大型FWのダンダに対し、酒井高のアジリティで勝負するというプランである。

 ボランチは長谷部誠と柏木が組み、攻撃陣をコントロールする本来の姿に戻りそうだ。相手の中盤では、小柄ながらアジリティとテクニックがあり「タイのメッシ」とも言われる、チャナティップ・ソングラシンが要注意選手。とはいえ彼については今年1月のリオ五輪予選に出場した際、U-23日本代表の守備陣が抑え込んでいる(結果は4-0で日本が勝利)だけに、そうナーバスになる必要はないだろう。このため右MFは本田圭佑、トップ下は香川真司、1トップは岡崎慎司といういつものメンバーになると予想される。変化があるとすれば、UAE戦で精彩を欠いた清武弘嗣のポジションだ。

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